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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

土佐久礼の大正市場にて

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 子供たちを川で遊ばせる為、ただそれだけの為に高知県の四万十川に行ってきた。
 その四万十川に向かう、土佐久礼の大正市場に立ち寄り、前から魚好きの嫁さんにどうしても食べさせたかった田中鮮魚店の鰹のたたきを食べた。

 僕はずっと鰹のたたきってまずい食べ物だと思っていたのだけどその概念を覆したのが、ここの鰹のたたき。身が肉厚で脂がのっていて、それでいて味はあっさり。醤油でもいいのだけど、ニンニクチップと塩で食べても美味しい。案の定、嫁さんは大喜びで一人前をあっという間に平らげた。予想外だったのは、魚嫌いの長男、次男の食べっぷり。彼らもココの鰹のたたきが気にいったみたいで、あっという間に僕の分まで食べてしまい、慌てて追加注文してしまった。

 鰹のたたきを食べながら、お店の従業員と話していると、真っ黒に日焼けした漁師のおじさんが「これ買ってくれ!」とバケツに沢山のタコを入れてやってきた。コレには長男も次男もびっくり。2人でおじさんと話しながら、たこをおそるおそる指で突いていると、漁師のおじさんは腕を曲げて力こぶを作りながら「わしらはこれで、飯食ってるからな!お兄ちゃんらも漁師になるか?腕さえよかったら勉強せんでも食っていけるで!」と笑った。魚が嫌いな子供たちは苦笑いしていたけれど、自然を相手に、自分の腕だけで生計を立てている漁師ってかっこいいよなと、僕は思った。

 これは余談なんだけど、おじさんが今、ドラマにCMによく出ている大友亮平さんの実家がこのすぐ近くなんだと教えてくれた。「キザな人、気持ち悪い!」と普段から毛嫌いしている癖に建前で「そうなんですか~!見てみたい。」と嬉しそうに話す嫁さん。「役柄で色男役ばかりしてるけど、ホンマはのんびりして気取ったところのないええ男なんやで。」とおじさんが言ったので、僕が「ほやってさ!ホンマは気持ち悪くないらしいで!」と鋭く突っ込んでやると、嫁さんは顔を真っ赤にして怒っていた。(苦笑)



いつかの夕焼け

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#4727

色んな事が上手くいかなくて、むしゃくしゃする日も、夕焼けが綺麗だと「ま、いいか。」と思えてしまう。

かつての友人に「あなたは面倒くさい人だけど、ややこしい人では無いよね。」と言われたことがある。
その言葉を聞いた時、僕は自分の事が、恐ろしいくらいに腑に落ちた。



RICOH GXR/RICOH LENS P10(28-300mmF3.5-5.6VC)

同僚と伊勢に行ってきました。その2

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#4721

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 仲間内でツーリングに出かける時は、一番ツーリング経験が多い僕がルート作成から宿泊先の予約、その土地のB級グルメを食べさせてくれる店を調べる事が多い。勿論列の先頭を走ってみんなを誘導する機会も多い。

 マスツーリングでも5人を超えてくると、大名行列のようで壮観な感じになる。その先頭を走るはなかなか気分がいい。その反面、バックミラーで仲間がついてきているか確認しながら、走るペースが速すぎないか?遅すぎたりしないか?疲れていないか?休憩をいれたほうがいいか?と結構神経を使う。

 彼は僕の2つ下の後輩なんだけど、男にしておくには勿体無いくらい気が付く男で、2人の時は自ら先頭を走って僕を誘導してくれる。地図とにらめっこしながら走るわずらわしさから解放されて前にいる彼だけを追って走ればいいので、申し訳ないくらいに楽なのである。また、ご飯に興味のない、お金をかけたくない僕と考えが似ていて、昼飯はいつもファストフードかコンビニ、もしくは安いB級グルメ。こういった感覚が似ていることもストレスにならなくて楽だ。

 彼とはこんな感じでもう10年くらいお付き合いしている。これからも続けばいいなぁと思っている。

 この日は彼の誘導でおかげ横丁の赤福氷を食べた。まだ6月の初旬だったけど、蒸し暑い日だったので、器を持った時に掌に伝わるかき氷の冷たさがとてもうれしかった。ココを選んだ感覚も気遣いのできる彼ならではの選択なんだと思う。
 スプーンで氷をさくさくやると、中にはたっぷり詰まった餡子の感触が伝わってくる。「なるほど、こら赤福氷だ。」なんて、妙に納得しながら、今年初めてのかき氷を口いっぱいにほおぼった。途端にあの子供の頃に何度も経験した、耳のやや後方付近に、きーんとした鋭い痛みが走った。


同僚と伊勢に行ってきました。(了)


SONY DSC-RX100M4

同僚と伊勢に行ってきました。その1

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#4718

#4726

#4719

#4720

 この歳になってくると、周りも僕自身も忙しくてなかなか予定が合わないので、一緒にツーリングしようなんていう贅沢はなかなか叶わない。かといって、趣味を同じとする知らない人たちのコミュニティに参加しようという気力も湧いてこない、っていうかもはや億劫。

 仕事以外では殆ど人付き合いのない日常を送る僕には、忘れてた頃に連絡をくれる、2つ下の同僚がいる。この日も彼の急なお誘いに乗って伊勢に行ってきた。



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路地裏の夕暮れ

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#4717

 新しい扇風機を買った。DCモーターのを見に行ったのだけど手ごろな値段の物は無くて、普通のACモーターの物を買った。8枚羽の「うちわ風」と名づけられた超微風は、就寝時に冷えすぎないと嫁さんに好評を得ている。

 ・・・育ちが悪い僕は、昔からの3枚羽のあの粗雑な感じの強い風をガンガン回して扇風機の前に居座るのが大好きなのだけど。



Leica M6/Voigtländer NOKTON classic35mmF1.4   Kodak SG400