旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

雪山登山

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 一月末。

 親父と雪山に登ってきた。たまに帰省してはこんな事をしているので、傍から見えばまぁ仲の良い親子に思われているかもしれないが、僕は親父の事が大嫌いだった。
 不機嫌な表情で仕事から帰ると、当然のように酒を飲んでは家族に当り散らし、機嫌の良い日なんか一年の間に1.2回あったかなかったか。休日もどこにも出かけず、まぁ相変わらず不機嫌そうな顔で家の雑用はしていたか。
 オカンとは毎日ケンカで、オカン、何度家出しただろう。離婚しなかった事が不思議なくらい。そういう僕も木刀を持って親父に襲いかかった事がある。木刀は修学旅行のお土産で、振り上げた時に「まぁこんなことに使う事になるとは。」と、意外に冷静だった自分を覚えている。幸か不幸か結局木刀は親父に当たらず、コタツ布団をはたくに終わったのだけど。あの時はさすがの親父も少しびっくりした様で、僕から木刀を取り上げると、そのまま外に持ち出してのこぎりで切ってしまった。

僕は「将来結婚して子供ができても絶対こんな親父にはならないぞ。」と固く心に誓ったものだった。

そんな親父も10年前に定年となって、そこからは仏のように丸くなった。何かの呪縛から解き放たれたかの様に毎日出かけては写真三昧、登山三昧。あれほど毎日ケンカしていたオカンとは度々旅行に出掛けている。僕が子供を連れて帰ると、それはもうビックリするような猫なで声で孫を可愛がるし、僕らが実家に滞在中は終始ご機嫌だ。たまに親父の前で僕が子供を叱ると「まぁそんな怒ったるなや。」となだめる。いやいや、アンタなんかもっと酷かったから!と心の中で何度もツッコミを入れてしまう。

「○○、雪山登るならアイゼンがいるぞ。」「○○の山が良いぞ、樹氷が綺麗や。」「山登りならチョコレートとかがいいぞ、すぐエネルギーに変わるから。」などと色々アドバイスをくれて、結局自分も一緒についてくるという、なんだか可愛い親父になってしまったれど、これはこれでなんだか馴染めない。

 雪山ではガイドのように僕の前を歩きながら登山のイロハを解説し、自分なんか70歳を超えているくせに、僕の体力を気にしながらペース配分を考えている。そんな親父を見ていると時々「あの時もし、木刀が親父の頭に当たっていたら今頃どうなってたんだろう。それでも親父は親父だっただろうか。」という妙な疑問が浮かんでくる。

下山に、親父のおごりで親父のおすすめラーメンを食べた。

雪山はとても寒かったので、とても暖かかった。



SONY RX100M4
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO

もう2月下旬

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#3656

二月の頭から仕事漬けで、気が付けば二月ももう後半。
久しぶりの休みだったけれど何をしていいのかわからず(何もする気がせず)、とりあえずblogの更新をしてみる。

明日からまた激務が続く。
なにがプレミアムフライデーだバカ野郎。



SONY RX100M4

金勝アルプスを登ってきました。その6

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#3628

下山途中で市街地の灯りが灯り始め、気が付けば辺りは真っ暗。ヨシコさんは「金勝アルプスには何度も来てるけど、夜景を見たのは初めてよ。」としばらく街の灯を眺めていました。
元気だった子供たちは怖くなってきたのか言葉数が減り、黙々と歩くようになりました。
僕自身も真っ暗な登山道を歩くのは初めての経験で、見通しのきかない道をマグライトの薄暗い灯りだけを頼りに必死になって降りました。

道に詳しいヨシコさんに出会わなければ僕らは遭難していたかもしれません。

結局、陽もどっぷり暮れた頃下山。
真っ暗な駐車場には僕とヨシコさんの車だけが残っていました。

ヨシコさんは別れ際に「よく頑張ったご褒美にこれあげるわ。」と長男と次男にそれぞれ飴をくれました。
僕らはヨシコさんに何度もお礼を言って車に乗り込みました。

無計画な登山をして遭難している登山者のニュースを見ると「バカだな。」と思っていた自分が、まさか子供たちをこんな危ない目に合わせてしまうなんて思ってもなくて「お父さん失格だな。」と落ち込んでしまいました。
原因は金勝アルプスを低山だとタカをくくっていた事。
そしてまだ4歳の次男の身体能力をしっかり把握できていなかった事だと思います。やはり大人にとってはなんでもない段差も子供は両手でよじ登らなければならない箇所もあり、大人が子供のお尻を支えてひっくり返らないようにしてあげないといけません。ロープを使っての傾斜下りも握力のない子供に変わって大人が共に手を添えてゆっくりと降りるなど、しっかりとサポートしてあげなくてはいけません。そういった一連の行動は想像以上に時間を要します。

そこら辺の事を頭では分かっているつもりでも、実際には理解できていなかった、これが今回の最も大きな原因です。

ハンドルを握りながら、心の中では子供たちに「ごめんな、ごめんな。」と何度も繰り返し謝っていましたが、
子供たちは「またヨシコさんに会いたい、山に登りたい!また行こう!」と言ってくれたのでそれだけが救いでした・・・。


金勝アルプスを登ってきました。(了)


SONY RX100M4
2017.1

金勝アルプスを登ってきました。その3

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#3614

#3615

重ね岩

#3616

#3617

狛坂磨崖仏

#3618



RICOH GXR/Ai Nikkor35mmF1.4S
SONY RX100M4

2017.1

砥峰高原に行ってきました。その2

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石竈寺(せきがんじ)の金剛力士像(国重文)

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多可郡多可町天田の田園風景

#3503
砥峰高原

#3504
砥峰高原

#3505
生野の家屋

#3506
銀山湖畔

#3507

今回は砥峰高原をツーリングのゴールと決めていましたが、そこにたどり着くまで、延々と寄り道を繰り返しました。(過去記事を読んでいただければわかるように、僕は寄り道が大好きなのです。)
マスツーリングでもなく、ましてや観光ツアーでもないので、気の向くまま足の向くまま走ることが出来るのがソロの魅力ではないでしょうか。

砥峰高原はまだ青々とした部分が目立ち、ススキの穂も開いていないものが多かった事から、訪れるのは少し早かったかなと思いましたが、そこに至るまでの道程はまさに日本の田舎道と言う感じで、黄金色の田んぼや沢山実ったオレンジ色の柿、畑一面のコスモスなんかを見ることが出来ました。また夕暮れ時になると肌寒く感じる乾いた風を体いっぱいに受け、秋の到来を実感する事が出来て大満足でした。

砥峰高原からの帰り、生野の街並みを散策した後は国道429号線を走り、銀山湖周辺で適当な空き地を見つけオートバイを停車。
砥峰高原に向かう途中で、プラティパスに汲んでいた松か井の水(日本100名水)をクッカーに移すと、ガソリンストーブでそれを沸かしてインスタント焼きそばを作りました。
僕は本来ペヤンガーなのですが、その時は「まるちゃん焼きそば弁当」を買っていました。
まるちゃん焼きそば弁当を選んだ理由は、麺を戻した湯を使って中華スープを作ることが出来る点です。
寒い時はやっぱり温かいものが欲しくなりますね。

人気のない空き地で独り、倒木に腰掛けてお湯が沸くのを待っていると、辺りは日も傾き始め、少し肌寒く感じられたので、ガソリンストーブに手をかざしました。
戻し湯と、中華スープの素をコッフェルで混ぜ合わせて、やけどしないようにゆっくり口を付けましたが、スープもすぐに冷たくなっていきました。


砥峰高原に行ってきました。(了)



RICOH GXR/フォクトレンダー ノクトンクラシック35ミリ/UWH
SONY RX100M4
2016.10