旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

旅する人よ

Posted by yasu1995 on   2 comments   0 trackback

#4165

旅する人よ 

おのみちを 歩いてごらん

千光寺山に古家が這い上がる道を

海から風も登ってくる

汐の香を撒きながらあなたへごちそう

坂みちをさ迷うとき

やさしく迎える

山寺のみほとけ

どこへゆくのかこの道

どこまで続くのかこの道

ほそい道はだまって登ったり下ったり

そのたびに青い海がキラリと顔をのぞかせて

行く手をふせぐ巨石も

遠い祖先の顔をしてあなたに語る

ここでは時も同じ早さで過ぎはしない

山ふところのしじまで

誰か呼ぶ声

人生のたまゆらを旅ゆく人よ

さびしい時は孤独を連れて

花咲く春は愛するひとと

帰っておいでよ旅人よ

千年の昔から

みほとけ達の膝に佇む

ふるさと

おのみちへ



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尾道 2014.6