山の辺の道に行ってきました。(1)





山の辺の道は、日本古代の官道の一つで、奈良盆地の東南部にある三輪山から東北部の春日山までをつなぐ古道です。
沿線には様々な名所があって、見どころもたくさんあり、また道自体の勾配差は緩やかで、途中いくつもの休憩所も設けられているので、非常に歩きやすい道です。
そんなハイキングコースを・・・、歩かずにカブで周ってきました。(もちろん、走っていいところだけですよ・汗)
起点は天理市にある石上神宮。30羽以上の鶏が境内を自由に闊歩していました。
RICOH GXR/50ミリ、28ミリ
Leica M6/ノクトン35ミリ Kodak Pro FotoXL100
奈良・石上神宮 2013.10
山の辺の道に行ってきました。(2)





細い畦道をとことこカブで行けば、重そうに首を垂れる稲穂、真っ赤な彼岸花、また少し渋そうな柿。
そうそう、キバナコスモスも咲いていました。
日本古代の官道は、もうすっかり秋でした。
Leica M6/ノクトン35ミリ Kodak ProFotoXL100
奈良 2013.10
山の辺の道に行ってきました。(3)





山の辺の道の途中には、菅生環濠集落や竹之内環濠集落などがあります。
その昔、盗賊や野武士などの侵入を防ぐために作られた堀が今も残っています。
堀には金魚の群れが泳いでいました。
山の辺の道は、のどかな田園風景が続き、田舎育ちの僕の郷愁を誘いました。
RICOH GXR/50ミリ、28ミリ
奈良 2013.10
山の辺の道に行っていました。(4)





山の辺の道の中間地点にある長岳寺で昼休憩。
長岳寺は花の寺としても有名で、広い境内にそれぞれ季節の花が咲き乱れます。特につつじが有名です。
受付で拝観料を支払い、日本最古の鐘楼門をくぐり、境内へ。
本殿では阿弥陀三尊が祭られていました。ほかの拝観に訪れた人の話ではここの阿弥陀如来像は、手の形がとてもセクシーなのだとか。
一通り、見学した後はお目当ての三輪素麺をいただきました。
食堂から庭園が見渡せますが、そこには沢山の野良猫が自由気ままにくつろぐ姿が見られました。
どの猫も人懐っこくて、とても可愛かったです。
RICOH GXR/50ミリ、28ミリ、ズマール5センチ
Leica M6/ノクトン35ミリ Kodak ProFotoXL100
奈良 2013.10
山の辺の道に行ってきました。(5)





長岳寺から、檜原神社、大神神社へとまわりました。
山の辺の道は山裾に伸びており、その脇にはたくさんの古墳や古寺などが点在していて、古代ロマンに浸れる事請け合いです。
それらを散策したり、野に咲く季節の花々を見ながらカブをゆっくり走らせると、いつの間にか日が暮れ始めて肌寒くなっていました。
茜色の大和盆地を見ながら、「すっかり日が短くなったなぁ。」と感じることで、季節はすっかり夏から秋へと変わっていたのだと、今更ながらに思うのでした。
山の辺の道にいってきました。(了)
RICOH GXR/50ミリ、28ミリ、ズマール5センチ
Leica M6/ノクトン35ミリ Kodak ProFotoXL100
奈良・2013.10