旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

岩戸山を登ってきました。

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OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
滋賀・東近江市 2014.12

岩戸山を登ってきました。(2)

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OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ・40-150ミリ
滋賀・東近江市 2014.12

岩戸山を登ってきました。(3)

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#2565

昨年末、大晦日。
僕は少し前に手に入れた新しいカメラを持って、近江商人発祥の地、東近江市は五個荘を訪れていました。

五個荘に2時間ほど滞在したその帰り道で、面白い看板を見つけました。
その看板の案内に従って、車のハンドルを切ります。
どこまでも広がる田園風景の中、向かった先は岩戸山の「十三仏」。

十三仏とは死んだ人が天国に行けるか否かを見定める、いわゆる審判役のようなもので、この岩戸山の山頂に安置されている十三仏は聖徳太子作とされています(実在すれば)。

イノシシ除けのゲートを開けて車を乗り入れた後は、駐車場に車を置いて、薄暗い竹林の中へと延びる石段を歩いていきます。石段の脇には様々な表情の石仏が立っていて、こちらを見ていました。
最初は軽い気持ちで奥へと入っていったのですが、この石段は少しずつ高度を上げていき、また木々が多い茂り先が見通せない事から、引き返すタイミングをつかめずにいました。

気が付くと辺りは少しずつ薄暗くなっていきました。
想像してみてください。日がどんどん落ちていく薄暗い木々の中、たくさんの石仏に見つめられながら歩くさまを。
心細くなっていたところに、年配女性の二人組とすれ違いました。
彼女達は僕とすれ違いざまに「あと半分くらいで山頂だから、きばりぃや。」と声をかけてくれました。

「大晦日に僕以外にこんな事やってる人もいるんだな。」と思いながら、再び歩き続ける事20分。ついに岩戸山山頂に到着。
山頂には寂れた社と、大きな岩肌に掘られた磨崖仏が僕を迎えてくれました。

「よくもこんな靴で登ったもんだなぁ。」と息を切らしながら、その日はいていたポストマンシューズを見た後、大きく伸びをすると、眼前には2014年最後の夕日と、近江平野がみえたのでした。


岩戸山を登ってきました。(了)


OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ・40-150ミリ
滋賀・東近江市 2014.12