旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

蔵王・磐梯山に行ってきました。その1

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#2797

7月下旬に取得した夏季休暇を利用して、宮城は蔵王から福島の磐梯山を周ってきました。
本当はそこから南下して、日本ロマンチック街道から志賀草津高原道路、長野のビーナスラインなど有数のワインディングロードを走りつなぐ予定でしたが、オートバイの故障で、蔵王と磐梯山しか走れませんでした。

写真は下りの北陸自動車道で。
大層にリアシートに大荷物を括り付けていますが、使ったのはテントとグランドシートだけ。(なんとも汚いパッキングですね。)
写真に向かって右側のパニアケースには自炊道具が入っていますが、こちらは開くことも無く。

今回は旅なんてものではなく、「修行」と呼ぶ方がふさわしいトラブル続きの旅でした。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2015.7

蔵王・磐梯山に行ってきました。その2

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#2798

日本海東北自動車道を聖籠新発田で降りて、国道290号線より胎内市に向かって走りました。
胎内市から国道113号線に入れば後は宮城県の蔵王まで一直線に進むことが可能です。

地図に明るい人なら「荒川胎内で降りればそのまま国道113号線なのに。」と思うでしょうが、地図でみた国道290号線がいかにもローカルな感じで面白そうな気がしたので、早めに降りてみました。

写真は国道290号線での一コマです。予感は的中しましたね。

#2799

道路気温計は36度。
富山までは涼しかったのですが、新潟に入ってからはやたら暑かった気がします。
この日は高温注意報が出ていました。

国道113号線はあまり面白くなかったので、写真は撮っていません。
あまりの暑さでフラフラ。
コンビニで休憩を何度かいれましたが、このあたりの記憶は曖昧です。

#2800

南陽市からバイパスに入っていよいよ蔵王エコーラインへ。
御釜に向かってどんどん標高を上げていくので、気温も下がり、走りやすかったです。
対向からやってくるオートバイ海苔も気持ちよさそうに走り抜けていきました。

#2801

刈田岳の御釜です。
ここで北海道ツーリング帰りの若い男の子に出会いました。
幼さの残る顔立ちでしたが、彼は既婚者で、奥さんに一か月の猶予を貰って日本各地をツーリングしているのだそう。
一度奥さんに顔を見せに帰った後、今度は九州に旅立つと言っていました。

二人並んで御釜をバックに記念撮影。
この時に彼のズボンの股が裂けてパンツが丸見えだったことに気づき、二人で大笑いしました。

#2802

蔵王エコーラインを降りたところにある遠刈田温泉のキャンプ場にて。
ここはキャンプ場とは書かれていませんが、トイレも水道も完備されていて無料。
歩いて少しのところにコンビニも温泉もあって抜群のロケーションです。

テントを張っていると、黒い雲が頭上を覆い始めました。その上雷の音も・・・。
「急いだ方がいいな。」とテントを張ってすぐにコンビニへ買い出し。
本当は自炊するつもりでしたが、気持ちに余裕がなかったので、弁当を買ってそのまま店内でお召し上がり。
コンビニを出た時点で大雨。

雨に濡れながらキャンプ場に戻りテントに入った途端、雷鳴が響き、雨脚は更に強くなりました。
キャンプ場には、人気はおろか街灯もなく真っ暗な状態。

断続的に鳴り響く雷と、激しくテントを叩く雨音に、びくびくしながら不安な一夜を過ごしました。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2015.7

蔵王・磐梯山に行ってきました。その3

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#2803

夜中に強烈な雨と雷に悩まされた、その翌日。
雷は止みましたが、雨脚は弱くなるどころか増す一方でした。
この日は磐梯山へと向かう予定でした。

ただ、白石市から国道4号線を走っても面白くなさそうだったので、

→エコーラインを引き返し、羽州街道を通過
→いかにも酷道といったラインを描く399号線を福島市内へと走り、
→そこから福島市内をエスケープしてフルーツラインから磐梯吾妻スカイライン

へと入っていく事にしました。

4号線を真っ直ぐ走ることに比べると結構なタイムロスですが、地図上で見る羽州街道や399号線のラインは「絶対に楽しいぞっ」て気がしたんですよね。
旅を楽しむのに、時間や距離を短縮することはさして重要ではありません。
大切な事は、「いかに旅を演出できるか」です。

日々の生活では合理性ばかりを重視して、無駄な時間はなるべく省こうとしますから、こういう時だからこそ、気の向くまま、足の向くままに行動したいですね。

#2804

#2805

悪天候の中、エコーラインを引き返すと、辺りは霧に包まれて何も見えず、路傍の花も強風に揺れ続けていました。
そんな中でも防滴防塵のOM-Dのおかげで、安心して写真を撮る事が出来ました。
買ってよかった・・・。

#2806

羽州街道のとある集落で。
スコールのような雨が降っていたので、一時避難した時の一枚。
合羽の内ポケットに入れていたタバコも浸水。

(これの何が楽しいんだって声が聞こえてきそうだ。)

#2807

田園地帯を貫く羽州街道は、とても絵になる景色が多く、何度もオートバイを停めて写真を撮りました。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2015.7

蔵王・磐梯山に行ってきました。その4

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#2808

酷道399号線に入っても雨は止まず、狭い、見通しが悪い、路面状況が悪いの三拍子でした。

#2809

国道と並走するように流れる渓流が綺麗でした。

#2810

道が悪いせいか、僕以外に走る車やオートバイは見られず、余裕をもって走ることができました。
雨の日の緑のトンネルです。
緑の色が美しくて、オートバイの上から何度も見上げました。

#2811

山道を抜けると、集落が。
いつの間にか宮城から福島入りしていました。

#2812

こんな山奥で軽井沢を発見しましたよ。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2015.7

蔵王・磐梯山に行ってきました。その5

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#2813

磐梯山吾妻スカイラインの途中で。
雨は降ったり止んだりでした。時折オートバイを路肩に停車して写真を撮っていましたが、風が強く、停車時にはすごく気をつかいました。

#2814

このあたりでオートバイの異変に気づきました。
少し前からロー、ニュートラルが入りにくいなぁとは思っていたのですが、本格的にシフトダウンができなくなっていました。

#2815

浄土平です。
荒涼とした景色の中に、うねるように道が続いています。
初めてここを訪れたのはもう10年以上前でしたが、その時と同じように独特なこの景色には圧倒されました。
天気さえよければいう事なしだったのですが・・・。

#2816

吾妻小富士です。
スカイラインの途中にある駐車場から少し歩けば、すぐに山頂に達します。
天気さえよければ先の浄土平も拝めそうでしたが、眼下は霧に覆われ眺望は得られず。

#2817

後は冒頭でお話しした通り、シフトダウンがままならない状態でスカイラインを会津若松方面へ下山しました。
市内を走り回りながら、修理してくれるバイク屋さんを探しましたが、この手のオートバイを修理出来るところは限られていて、なかなか探し当てる事ができず、いたずらに時間ばかりが過ぎていきました。

結局、二時間以上走りまわってようやく修理できるバイク屋さんを見つけたものの、「トランスミッションの故障である可能性が高く、部品交換が必要だと思われるが、すぐに入手できないので、今すぐには修理は不可能。」だと言われてしまい・・・。

この旅は中断せざるを得なくなりました。

気が付けば日は暮れ始めていたので、この日は喜多方のYHに宿泊。
次の日、朝一番に高速に飛び乗って、700kmの距離をひたすら走り続けることになりました。


蔵王・磐梯山に行ってきました。(了)