旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

賀名生梅林に行ってきました。その1

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Leica M6/ズマール5cm   FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
2016.3

賀名生梅林に行ってきました。その2

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人気のない、木々がうっそうと茂った山間の道。車で走るには躊躇してしまうような細い廃道のような道をオートバイで走るのが好きだ。
交通量が少なく信号がないので、自分のペースを崩さず走ることが出来るのも理由の一つだが、その道を抜けた先に鄙びた集落を見つけるとほっとする。畦道に咲く季節の花々を見ると心が安らぐ。パイプいすや、薄汚れたダイニングチェアが乱雑に並べられたバス停で余白だらけの時刻表を見るのが何故か好きだ。

今回は奈良県の梅の名所、賀名生梅林を目指してオートバイを走らせたが、それ自体はオーバイを走らせる為の「言い訳」に似た理由であり、目的ではない。こんなことを行ってしまうと本末転倒なのだが、過剰な案内板や親切な展望台が築かれた観光地に行って「さぁ、どうぞ見てください、撮ってください。」と言わんばかりの場所に行くのも最近では気恥ずかしい。

それでもそれを目的地に設定するのは、オートバイは目的地がないと走らせることの出来ない乗り物であるからだ。ただし、僕のオートバイを走らせる本当の目的は、「言い訳」の目的地に着くまでの過程にある。内容は先に書いた通りだ。

主要国道や高速道路を殆ど使用せず、わざわざ遠回りをしたり道草を好んで走る僕のツーリングは、目的地に到達するまで、かなりの時間を要す。

この日は茶畑に囲まれた集落を見つけて、お茶の販売所をのぞいてみたり、名もない滝を見つけては、オートバイを置いてその滝壺まで歩いてみたり。
そんなことをしていると、しんしんと霧雨が降ってきて僕の体をしっとりと濡らす。

「早くいきなさい、日が暮れますよ。」と言わんばかりに。


Leica M6/ズマール5cm   FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
2016.3

賀名生梅林に行ってきました。その3

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賀名生梅林に行くときは必ずその前に立ち寄るのが、ここ餅商一ツ橋
この人目を引く大きな看板とレトロな店の外観が五條新町のシンボルとなっている。


Leica M6/ズマール5cm   FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
2016.3

賀名生梅林に行ってきました。その4

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賀名生梅林で山の斜面を薄いピンク色に染める梅を見る。
お膳立てされた観光地に行くのは気恥ずかしいと書いたけれど、やはりここで見る梅はとても綺麗だ。その数とスケールに圧倒される。

帰り道もまた、国道をさけ賀名生梅林から吉野へとつなぐフルーツロードを通る。
この道は、以前地元のライダーに教えてもらった道なのだが、程よいコーナーが連続し、交通量も少ない。
何よりもこの道の脇にもまた、たくさんの梅が花を咲かせているのだ。

いつものようにオートバイを置いて道草していると、曇り空から陽が差し始めて、梅の花が淡く輝き始めた。
それを1930年台製のレンズで撮りおさめる。

光線状態に気を付けないと破たんしやすいこのレンズの事を思うと「きっと暴れるだろうな、写ってないかも。」なんて考えながら、それでもその一か八かの仕上がりに期待しながら、帰宅の途についた。

賀名生梅林に行ってきました。(了)



Leica M6/ズマール5cm   FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
2016.3