旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

桜追い

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妙祐寺の枝垂桜

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朝、鴨川沿いの桜が少し、ほんの少し咲いているなと思ったら、夕刻には目を疑う程の速さで次々と花を開かせていた。
翌日、僕はオートバイを京都北部へと走らせた。

京都市内の桜はどれも綺麗だが、どこも花見客で溢れかえっている為、落ち着かない。
どこかの野桜を眺めながら、誰にも邪魔をされずに桜の木の下でぼーっとしていたい。

半袖姿の観光客を見かける市内に比べ、北部はまだ寒く、走行中はネックウォーマーは外せなかった。

この時期にいつも立ち寄る桜並木は、まだつぼみの状態。
桜前線は京都市内までだったのか、北部には行き届いておらず、景色は閑散としていた。
桜前線が北上するスピードは赤ん坊のハイハイ並のスピードだとテレビのアナウンサーが言っていたのを思い出す。

期待もしていないのに引き返す気にはなれず、ブラブラオートバイを走らせていると、いつの間に福井県まで来てしまった。
他に行くあてもないので、そのまま日本海までオートバイを走らせて海を見た。

その帰り、小浜市の山中で見かけた桜の幟に誘われ、ハンドルを向けた。

幟が示す方向に従ってひたすら行くと妙祐寺というお寺にたどり着いた。
寺の境内には背中を反る感じで見上げるほどに立派な大きさの枝垂桜が植えられていた。

枝垂桜は3分咲き程で、花見客は他にいない。「見頃は後2.3日後かな。」と思いながら何枚か写真におさめる。と、後ろから「見頃は明後日くらいやなぁ。」という声がした。
他に誰もいないと思っていたのでびっくりして振り返ると、孫を連れたおばちゃんが立っていて、僕と同じように背中をそらせて枝垂桜を見上げていた。

荷物持たず、歩いて来たところを見るとこの辺に住んでいるんだろう。

桜には興味がないのか、少々無愛想な孫に優しく声をかけながら愛おしそうに枝垂桜を見上げるおばぁちゃんを見て、僕は写真を撮るのをやめ、駐輪場まで引き返す。
おばあちゃんの幸せそうな表情を見ていると、僕はこの場にいない方が良いように思えたからだ。

駐輪場に停めたオートバイに跨って、もう一度枝垂桜の方へ目をやると先の二人の姿が見える。二人は桜の周りを何周か歩いて、備え付けられたベンチにすわった。おばぁちゃんは笑顔で孫に話しかけながら、何度も枝垂桜を見上げている。つられてその子も枝垂桜を何度も見上げる。

この桜はもしかしたらおばぁちゃんの大切な桜で、そしていつか、この子の大切な記憶の桜になるのかもしれない。
大げさだと思うかもしれない。だけどありふれた日常の中には、時折、何の前触れもなく、帰りたくても帰れない、戻りたくても戻れない、とても大切なものに変わる瞬間がある事を僕は知っている。

そしてそれは記憶となって僕らの心の中に残るもの。
もし桜にまつわるものなら、その記憶は儚くも幸せだという事も僕は知っている。



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桜追い2017 その3

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前回の花見ツーリングから一週間もたっていないのに、あちこちで桜が咲き乱れ、いよいよ春本番。
前日、夜中に二時まで働いていた疲れもどこへやら、朝から嫁と子供をそれぞれ見送った後、急いで僕もヘルメットを抱えて駐輪場へ向かい、オートバイに跨ります。

今回の行先は滋賀県随一の桜の名所、海津大崎。
海津大崎は滋賀県北部の高島市にある桜の名所で、琵琶湖岸約4kmにそって約800本の桜の木が咲き乱れ、桜のトンネルを作ります。普段は閑散としているこの地域も、桜の時期は多方面からの花見客が押し寄せ、交通規制が引かれるほどに混雑します。

まぁオートバイなら関係ないんですけど、あまりに人と車が多すぎて路肩に停車するのもままならず、写真は撮れませんでした。

だから海津大崎での写真は一枚もないんですが、そこに行くまで、あちこち寄り道して野桜を撮りました。

この日は一日よく晴れて、青空の下、立派に咲く桜がとても綺麗でした。



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桜追い2017 その4

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この時期はオートバイに乗る機会が増えます。
オートバイ海苔にとって一番辛い冬を耐え忍び、春の訪れを首を長くして待っていた事もありますが、やはり桜が咲くこの季節が一番気持ちの良い季節でもあるからでしょう。日も長くなりますしね。

関西地区の桜があちこちで散り始める中、今年の桜の見納めとして、ちょうど見ごろを迎えていた奈良県の仏隆寺の千年桜を目指しました。

朝早く自宅を出発したので、時間はたっぷり。
途中でたくさんの野桜との対面も楽しみました。

峠道には、早くも散っていた桜の花びらが作ったピンクの絨毯も綺麗でした。



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桜追い2017 その5

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数多くあるお伊勢参りのルートの内の一つ、伊勢本街道(奈良(猿沢池)から出発し、三輪、初瀬(ここまでは初瀬街道とも)、榛原、山粕、菅野、奥津、多気、津留、相可、田丸などを経て、宮川を渡って山田(伊勢)に到る約129キロの行程。)で見つけた桜です。
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この日はよく晴れて気持ちの良い一日でしたが、時折吹く強い風に、桜の花びらがハラハラと舞います。

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あちこち寄り道を繰り返し、ようやく仏隆寺の千年桜とご対面。

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樹齢900年を超える一本桜。
空に向かって複雑な形状で枝を張り巡らすその姿は広角24ミリでは収まりきらず。
遠目に離れてみると、周囲の桜がかすんでしまうほどの圧倒的な存在感です。


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