当尾の石仏を巡ってきました。その1
RICOH GXR/Leitz Summar5cmF2
京都の木津川市、加茂。この地区にある岩船寺は紫陽花寺として知られ、梅雨時期になると多くの観光客が訪れます。
それともう一つ、この地区には見所があります。それは”石仏”たちです。この地区は古くから僧侶の隠遁の地として寺院や修行場が開かれ、また多くの磨崖仏や石仏も造立されました。
岩船寺で紫陽花を見た後は、その周辺の山道に分け入り、石仏たちに会いに行きます。
山道といっても、交通量がない為か、ほとんどの道は雑草で埋め尽くされており、自然に帰るのも時間の問題化と思われるほどうっそうとしています。道路脇には不法廃棄も目立ちます。
石仏の殆どはそんな険しい山道の中であるので、徒歩で巡るか・・・、カブで巡るか(そんな選択肢を有しているのは物好きだけか・笑)の選択になります。
かつて付き合いのあったバイク屋の店主が「大きなバイクでは大きな旅が満喫できる。小さなバイクでは小さな旅が満喫できる。」と言っていました。僕もたまにカブで遠くまで出かける事もありますが、距離が稼げない事から時間的制約も大きいです。それよりは自宅周辺の、行ったつもりで実は殆ど見た事のない地域をゆっくり回る方が、気楽でより「再発見」の旅を楽しめるのではないかと思います。
三体地蔵
三体地蔵
ミロクの辻弥勒磨崖仏
藪の中の三尊磨崖仏
藪の中の三尊磨崖仏
眠り仏
笑い仏
笑い仏
カラスの壺二尊
カラスの壺二尊
カラスの壺二尊
大門石仏群
大門石仏群
大門仏谷の如来型巨大磨崖仏
当尾の石仏は40体以上存在するので、今回紹介したのはほんの一部になります。石仏めぐりは過去に何度も行っており、中には何度もお会いしたものから、まだ一度もお会いしていないものまで様々です。当尾地区に散らばる石仏を散策するのは、まるで宝探しのような感覚になるのでとても面白いですよ。本当におすすめです。
余談ですが、カブでのツーリングは、普通のオートバイとはまた違った感覚を味わえます。オートバイに乗った事のある人なら分かると思いますが、大きなオートバイで行く時は「よし、行くぞ!」というある種気合というか、緊張感みたいなものが必要なんですが(それがないやつは大概事故る)、その点、カブってすごく気楽なんですよね。散歩に出かける感覚というか、ゆったりとした気持ちで走らせることが出来ます。足つきもよく、車体も軽いので取り回しも良いです。アクセルを開けた時の感覚は鈍重でゆーっくりとスピードがのっていく感じ。そのせいなんでしょうね、気持ちに余裕ができて周りの景色を楽しみながら走ることが出来るのです。(もちろん、アクセルを開ければそれなりにスピードは出るので、緊張感は持っていないといけませんが。)
オートバイはちょっと・・・。という人でも、カブでのお散歩ツーリングはきっと楽しめると、僕自身は思っています。
当尾の石仏を巡ってきました。(了)