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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

伊勢志摩に行ってきました。その1

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伊勢志摩に行ってきました。その2

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伊勢志摩に行ってきました。その3

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伊勢志摩に行ってきました。その4

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 紅葉シーズン真っ盛りの時期に、それとは縁遠い、伊勢湾に僕はいた。
 その日は朝からよく晴れて、雲一つない快晴だった。初めて訪れた伊射波神社は静かな漁村を抜け、その先のつづら折れの山道を一つ越えた先にあった。鳥居の前には穏やかな伊勢湾が広がっていて、陽が沈んだ後の水面は綺麗な紫に染まった。マジックアワーというやつで、僕は一日のうちの、この時間が一番好きだ。良い事があった日は、その気分を更に高揚させてくれるし、嫌な事があった日でも、それ自体どうでもいいことのように思えるからだ。

 仕事は目が回るほどに忙しく、辞めていく同僚も後を絶たない。それほどにストレスフルだ。共働きの嫁さんとは家事と育児を巡っていつもケンカばかりだし、疲労は溜まる一方だ。やるべき事だけで精一杯、やりたい事は後回し。そんな毎日だけど、なんとか時間を作ってはオートバイを走らせて、海まで行く。海が見たかったから。ただそれだけの理由で片道150mlの道程を延々とやってきた。

 伊射波神社の海辺は濁りのない乾いた空の紫に、少しずつ飲み込まれていく。そうして空と海の境界線が不明瞭になり、夜の帳が落ちていくまでの時間は、ため息が出る程美しかった。

 静寂の中にある穏やかな波の音さえも。
 

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 今年1年、当ブログに訪問いただいた皆様、誠にありがとうございました。来年も細々と続けていきますのでこれからもよろしくお願いいたします。

 それでは、よいお年を。