#1854
やっぱり旅が好き。
カメラが好き。
オートバイが好き。
ただそれだけなのに、色々ごちゃごちゃしちゃったよ。
今度はゆっくりやります。
Leica M6+NOKTON classic35mmF1.4 FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400
やっぱり旅が好き。
カメラが好き。
オートバイが好き。
ただそれだけなのに、色々ごちゃごちゃしちゃったよ。
今度はゆっくりやります。
雨の日。
どんより曇った景色の中、僕の前を横切った女性の目の冴えるようなパステルカラーの傘に目を奪われた。
奈良を旅した時の話。
夜、山間の集落にある温泉で汗を流して、テントを張ったキャンプ場に帰る途中、美味しいコーヒーを飲むために日本百名水の採水所に立ち寄った。そこで、この近所に住んでいるというおじさんに出会い、なぜか家に招かれることになった。
家にはおじさんの他に誰もなく、僕は静かな部屋の真ん中に置かれたテーブルに座って、おじさんの入れたインスタントコーヒーをすすり始める。と、おじさんは僕に声かけて来た時と同じ調子で、賑やかに話し始めた。
おじさんは水晶収集を趣味にしていて、水晶を求めて全国を回って歩いた時のこと。
その地方の名水巡りをしていて、時には道しるべもなく登山道もない山の中を分け入って、水源を探し当てたときのこと。
「山に一人で入って怖くないのか。」と僕が問うとおじさんは、「生まれは白山でマタギのような生活をしていたから、慣れている。」と笑った。
「北海道でとある山に登った時なんか、おれぁ、登山道とか嫌いだから、藪漕ぎで道のないとこ歩くだろ?すると、俺の歩いた後に道筋ができるわけよ。で、頂上まで行って、さぁ帰るかと元来た道を歩くと、俺の足跡のほかに、もう一個、足跡がついてんだ。それぁ大きい足あとでよ、それ見てピンと来たんだ。ずっと俺の後をついてきてたんだってよ。で、その足跡の先に目をやると・・・、やっぱりいたんだよ、クマが。」
「まじっすか、で?で?」といつの間にか話に引き込まれていた僕。
「でも何もねぇよ。目を見ないで、ゆ~っくり歩いていくとな、向こうもゆ~っくりこっちに向かって歩いてくるからさ、肩が触れるか触れないか程度の距離ですれ違って、おしまいだ。白山とかはクマの生息地だからよ、こんなのよくあることだよ。」とおじさんは豪快に笑った。
おじさんはまだまだ話したそうだったが、僕はまだ夕飯も食べていなかったし、テント内の荷物も気になったので、タイミングを見計らって、その場を後にした。
真っ暗なキャンプ場は貸切状態で、僕は水筒に組んだ名水を使ってご飯を炊き、簡単なおかずを作って、最後にまた名水で淹れたコーヒーをすすった。コーヒーを飲みながら、他にやることも無いのでおじさんの話を、何となく思い出していた。
翌朝。キャンプ場からおじさんの自宅前を通ると、おじさんの家の窓から今度はおばさんが顔をだした。
「昨日、キャンプ場に泊まったのはあんたかい?昨日はうちのおっさんが悪かったねぇ、うるさいほどよく喋ってただろ?ホント、暇なおっさんでねぇ。」と笑った。
「なんだ、奥さんいたのか。」と思いながら、珈琲を頂いた礼を言った。
おじさんの話の中に、非常に興味のそそられる話があった。この近くに「毒水」と呼ばれる水源があって、その毒水は、名前と裏腹にとても美味しい水なんだそうだ。
水源にたどり着くまで、道なき道を登っていかなければならないらしいが、目印を教えていただいたので、今度、行ってみようかと思っている。
こんな風に、旅の中で、また次の目的地が決まるのは、とても楽しい。
少し前にGXRが生産終了となりました。
僕はこのカメラが好きなので、急いで2台目を物色。
以前は、どこでも安値で取引されていたのに、無くなったとたんにあちこちで売り切れ続出。
マップカメラでBody+A16が3万円以下で出ていたのに、30分ほど悩んでいたら、その間にSOLD OUTになってしまった・・・。
台風が去って以来、気温が下がりました。少し肌寒いです。
また台風が発生しているみたいですね・・・。
なんだかんだで、GXRをもう一台購入した。これで後数年はGXRで楽しめそうだ。EVFももう一つ買っておきたいところだが、あまり見やすくないし、外観も安っぽいのに2万だとちょっと考えてしまう。中古で物色しようか。
ところで、GXRに付属していたA16は、おまけ程度に考えていたんだけど、いざ使ってみると素晴らしいシャープさで、ちょっと本気で使ってみようかという気になった。
昨日手に入れたA16を携えて、いざ、日帰りツーリングへ。
いいですねぇ、これ。おまけだなんて思ってしまってごめんなさい。
信号待ち、ヘルメットのシールドが吐く息で曇る。山間の道は寒かった。
もうすぐ紅葉の季節だ。