#2139-2141
このきのこが実は本棚だったなんて。
おしゃれですね。
京都府立植物園にて
Leica M6/ノクトンクラシック35mm Kodak Pro Foto XL100
RICOH GXR/ズマール5cm
2013.6
このきのこが実は本棚だったなんて。
おしゃれですね。
京都府立植物園にて
今井町(2)
2年前に訪れた時の今井町の写真。
この時は、デジカメ2台とフィルムカメラ1台を鞄に詰めて、意気揚々と出かけたのだが、なかなか思うような写真が撮れなかった。(撮れないことの方が多いのだけど。)
その時から、もう一度訪れて撮りなおしたいと思っていたのだけど、気が付けばあれから2年がたってしまっていました。(汗)
奈良県橿原市にある今井町は戦国時代に一向宗本願寺坊主により寺内町が建設されたことに発します。自衛上武力を養い、一時は、時の人であった織田信長に反旗を翻し、激しく抵抗をしたこともありましたが、降伏後は大阪や堺との交流を経て、江戸時代には大変栄えたそうです。
今年の5月下旬、僕は2年前と同じようにカメラを持って今井町を訪れました。
伝統的建造物群保存地区である今井町は、寺内町の面影を色濃く残しており、カメラを持っての散策にはうってつけの場所であると思います。
その日は初夏を思わせる陽気で、汗をかきながらの散策となりましたが、先を見通せない路地の先に何があるのかとワクワクしてみたり、豪壮な「八つ棟造り」や広い居室に飾られたセンスの良い調度品、縁側から見渡せる美しい庭園に目を奪われたりで、とても楽しい一日でした。
今井町(了)
梅雨に入って、ジメジメした毎日が続いています。
あちこちで紫陽花が咲きだしましたね。
今年もまた尾道に行ってきた。
尾道を訪れるのはもう何度目か。大体いつもお決まりのコースを歩くのだけど、何度来ても閉店していてふられるのが、そのコースの途中にある坂道寫眞館とチャイサロン「ドラゴン」。
坂道寫眞館には、今年もまたふられたが(営業日はあいてるときって書いてあった。)チャイサロン「ドラゴン」は開いていて、尾道チャイダーを戴くことができた。
「やっと飲むことができました。」
尾道チャイダーを入れてくれた長髪の店員さんにそう話しかけると、店員さんは笑いながら「最近は店員の数も増えたので営業時間が少し長くなりました。」と答えてくれた。その長髪の店員さんは尾道出身ではなく、大阪から全国一人旅を始めて、たまたま立ち寄った尾道が、あまりの居心地の良さについつい長居してしまい、現在に至るのだと言った。
「隣のゲストハウスを建てるのを手伝ったり、お店の手伝いしたり、夜は毎日みんなでパーティーしたり。とても楽しいですよ。ほんとにいいところです、尾道は。」チャイダーのオレンジとグリーンを僕と彼女に手渡しながら店員さんはにこやかに笑った。
僕と彼女は海岸沿いの道まで歩いて、夕暮れの尾道水道を見ながらチャイダーを戴いた。
向島と尾道を結ぶ連絡船が、何度も海上を行き来しているのが見え、その船上の学生さん、サラリーマン、おじいちゃんおばあちゃんと様々な乗客達を飽きることなく眺めた。
「あのお兄さん、殆ど目を合わせてくれんかったな。」
「そやね、毎日パーティー、ほんとはどうなんやろね。」
「パーティーは楽しいやろ。そのことじゃなやろな。」
「そやろな、沖縄まで周って、何か見つかるとええね。」
「そやね。」
僕らもほとんどお互い目を合わせることなく、チャイダーを飲みながら会話を交わした。
僕らの視線の先には、尾道側に接岸した連絡船があって、慣れた感じで連絡船を降りた乗客たちは、駅側、市役所側と散らばりながら、それぞれの帰路につくようだった。
「当たり前のように帰路につく。帰るべき場所がある。」それがどれだけ幸せで、素晴らしい事なのか。
僕たちは飽きることなく、ずっと茜色の尾道水道を眺めていた。
・・・
煎茶、抹茶とサイダーを混ぜたのがグリーンで、紅茶とパッションフルーツとサイダーを混ぜたのがオレンジ。
二つともさっぱりとした甘味で、口当たりは良かったけれど、僕はオレンジの方が口に合うかなぁと思った。
ごちそうさまでした。
希望が捨てられないがゆえに辛いのだが、
希望を捨ててしまったら、もう、なにに向かって進んでいけばよいのかわからない。