旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

沈下橋のライダー

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#3201

四万十川にかかる沈下橋を渡って中土佐のライダーズインに向かう途中。
一度渡るだけではもったいなくて、2,3度往復した。

沈下橋を後にして、川をまたぐ国道まで走ると、遠目に先ほどの沈下橋。と、やはり僕と同じように何度も沈下橋を往復するライダーの姿が見えて思わず笑ってしまった。



Nikon F2/ニッコール70-300ミリ   Kodak ゴールド100
高知・四万十市   2009.7

ON THE ROAD 8

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#3200

2012年、夏。

京都から山口まで、125ccのスクーターで走るという酔狂な旅をした。
限られた夏季休暇の中、勿論高速道路は利用できないから常に時間との戦いだった。

写真を撮る以外は常に走り続けた。
紫外線と向かい風で目はドライアイになり、途中のドラッグストアで目薬を買い求めた。
二の腕は軽いやけど状態で温泉にゆっくりつかることが出来なかった。
強い口喝を覚えては水筒のお茶を飲みほして、空になると自販機で買ったお茶を何度も何度も継ぎ足した。

そうして往復2000kmを超す行程を走り続けた。

山陰と言うと言葉のとおり、日本の裏側と言うイメージが先行して、開けてしまった山陽地方に比べると地味なイメージが強い。
が、そこが山陰の特色でもある。

たとえば日本海。
荒々しい岩礁と断崖が続くと思えば、穏やかに波打つ浜辺があり、そこには独特の赤瓦の屋根を光らせた入り江の集落がある。

たとえば中国山地。
その山間に入っていけば、鄙びた温泉やひっそりと息づく町のたたずまいは、初めて訪れた者にもどこか遠く懐かしい記憶につながる様な、そんな印象を与えてくれる。

この旅では、GRの他に50ミリのレンズを付けたNikonのフィルムカメラしか携帯しなかったが、それがかえって正解だったように思う。
きっとズームレンズなんか持っていったら、撮りたいものが多すぎて絞りきれずに、先に進むことなんて出来なかっただろうから。



Nikon F2/ニッコール50ミリ   Kodak Tri-X
島根・浜田市   2012.8

寂れたテーマパークの錆びれた看板

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#3202



leicaM6/ズマール5センチ   Kodak ProFoto XL100

覚悟。

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#3203

そして家族になる。

随分待たせてしまったね、ホントごめん。

頑張るから。

とあるコンビニで。

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#3204

イラついていた。

朝から降り出した雨は止むことなく振り続けていた。
雨宿りに入ったコンビニでコーヒーを買い、軒下で一服していると、同じく雨宿りにやってきたおっさんが、携帯片手に怒鳴り始めた。
どうやら電話の相手は奥さんで、自分の携帯番号がわからないから調べて教えろと怒っているようだった。

「おめぇの携帯のプロフィールを呼び出せばわかんだろうが。使い方しらねぇお前が悪いくせに偉そうに怒鳴ってんじゃねぇボケ!」

心の底で、何度おっさんに怒鳴っただろう。それくらいおっさんの態度は横柄で僕をイラつかせた。

イラついているのはそのせいばかりではなかった。

ゴールデンウィークはずっと働きづめで、ようやく訪れた連休の天気はすべて雨マーク。
予定していたツーリングは中止しようと思ってはいたものの、あきらめきれず。

「なんとかなるさ。」と飛び出しては見たものの、雨の勢いは増すばかりで、30分もしないうちにグローブもブーツも水浸しになってしまった。
合羽の中にしまった地図がなかなか出せずに、道を何度も間違え、信号待ちで並んだドライバーは奇妙な目で僕を見る。
路面がぬれている為、ブレーキの利きは悪いし、思うようにバンクもさせられない。
コンビニに入るのにも、合羽をいちいち脱がなければならないし、雨の日のツーリングは本当に面倒だ。

「雨の日にツーリングなんか、意味あんのかなぁ。・・・帰ろうかな・・・。」

一瞬そんな考えが頭に浮かんですぐその後に

「雨の日のツーリングに意味があるかって?って言うか晴れてるとか降ってるとか以前に、ツーリング自体に意味なんかあるの?」

と、すかさず切り返した自分に笑ってしまった。
こうして時々僕はひとりでSとMの二役をやることがある。

さっきまで怒鳴っていたおっさんは、電話を切って店内に入っていった。
僕もヘルメットを合羽のファスナーを首元まで上げてヘルメットを被る。

オートバイのシートに座り、エンジンをかける。
シールドを下げギアを入れると、ヘルメットを叩く雨の音がさっきよりもクリアに、心地よく聞こえた。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2016.5

長野に行ってきました。その1

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#3205

#3206

#3207

#3208

#3209

GW明けの連休にオートバイで長野に行ってきました。

2泊3日の予定を立てていましたが、自宅を出る前からすでに雨は降っていて、天気予報によると、この後3日間は傘マーク。
これはさすがに中止にするか否かで悩みましたが、「モーターサイクリストを自称する以上、雨の日も走らなければならない。」という訳のわからないこだわりで、結局、予定通り出発することにしました。

「ひょっとしたら、天気予報が外れて晴れてくるかも。」「そのうち止むかも。」という淡い期待をあざ笑うかのように雨はしっかり一日中降り続き、ヘルメットもグローブも、ブーツも浸水。不快感MAXでした。

予約を入れた戸隠の民宿へ向かう途中、小川村を通りましたが、高台から見下ろす集落と田園風景、靄にかすんで見える山稜がとても印象的でした。これは雨の日にしか見られない景色ですね。

鬼無里の山中で日が落ちて、電灯も人気もない山道を延々と走った時は本当に怖かったです。この付近によく見られた社や祠、廃屋がその恐怖を倍増させました。
支線がいくつもあって、案内板を見落とすと本当に迷子になるのではないかという不安に駆られながら必死に走り、ようやく戸隠の集落が見えた時は本当にうれしかったです。

民宿に荷を解き、貸切状態のお風呂に使った時は、妙な充実感でいっぱいでした。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2016.5

長野に行ってきました。その2

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#3210
鏡池

#3211
茅葺の蕎麦屋

#3212
野尻湖畔

#3213
野尻湖畔のベンチ

#3214
信濃町の田園風景


OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2016.5

長野に行ってきました。その3

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#3215
野沢温泉街

#3216
麻釜

#3217
滝の湯と八重桜

#3218
木島平村

#3219
木島平村



OLYMPIS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ・40-150ミリ
2016.5

長野に行ってきました。その4

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#3220

#3221

#3222

#3223

#3224
全て志賀草津高原道路にて



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
2016.5

長野に行ってきました。その5

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#3225

#3226

#3227

#3228

#3229

二日目は戸隠から、野沢温泉、奥志賀林道、志賀草津高原道路、草津温泉というルートを考えていました。

野沢温泉では、昔、熊の湯で、入浴中に地元のおじさんと口論になった苦い思い出があり、それ以降訪れてはいなかったのですが、久しぶりに訪れてみるとその熊の湯が改装されていたり、綺麗な観光案内所ができていたりと少し変わっていました。
一歩町中に踏み込めば相変わらず細い迷路のような路地が交じり合っているのは変わりませんでしたが。

長野にはもう何度も足を運んでいますが奥志賀林道を通るのは初めて。とても楽しみにしていたのですが、生憎積雪により5月の後半まで通行止めという事実が発覚し通行できず。
景色のいいところで食べようと思って買ったラーメンと珈琲は無駄になってしまいました。

志賀草津高原道路は、国道最高地点「渋峠」を通るルートで、沿道から北アルプスや上州の山並みを俯瞰できる全国でも屈指のツーリングルートです。今回はあいにくの雨模様で、一寸先は靄に覆われるという、見通しのきかない状況だったのでその眺望は楽しめずでした。(いったい何しに来たんだ・笑)この時期に見られる雪の回廊も、雨の中では寒々しいだけでした(苦笑)

で、草津温泉。
湯畑の前は夜になっても浴衣を着た宿泊客でにぎわっていました。
草津温泉は家族や気の合う友達同士、カップルで訪れても楽しいのですが、一人旅でも利用しやすい場所だと思います。
飲食店は豊富にあるし、外湯も充実しています。

草津温泉が他の温泉街に比べて特に素晴らしいと思うのは、大型旅館ばかりではなく、素泊まり専用の宿も豊富にあって値段も非常にリーズナブルという事です。

今回僕が宿泊したのは「」さん。
食事処ではありますが、店舗の二階で宿泊も可能です。
中心街の湯畑から徒歩5分程度の距離にあるのでアクセスも良く、周囲は静か、24時間入浴可能な翁の湯もすぐそばにある、素晴らしい立地条件。
店主のおじさんもおばさんもとても愛想がよくお話し好きな方たちでした。
僕が宿泊した部屋は4畳でしたが、一人旅ですので気になりませんでした。
お値段は一泊3150円。夕食700円、朝食500円でついてきます。

オートバイもシャッタ-付ガレージに入れてもらえてとてもうれしかったです。こういう気配りってとてもうれしいんですよね。
ソロライダーにはお勧めです。


OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
SONY RX100M4
2016.5