旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

秋の田園風景

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#3367

今日から9月。
気の早い僕は、すでに毎年きまって訪れる、明日香村の彼岸花の開花時期が気になって仕方ない。



RICOH GXR/GRレンズ28ミリ
明日香村 2014.9

ふるさと食堂にて

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#3368

出発予定日を一日ずらして台風10号をやり過ごした後、瀬戸内海を旅してきました。
台風一過、瀬戸内海の空は青く高くて、もうすでに秋の空でした。

今回の旅の目的は瀬戸内海の海道を制覇する事でした。
…結果から言うと制覇ならずでしたが。

いつも通り自由気ままに走っては立ち止まり、撮ってはまた走る、日が沈む頃にようやく地図とにらめっこをして宿泊地を決めるという自由気ままな旅でした。

たくさん撮ってきたのでまとまり次第アップしていこうと思っています。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
愛媛・上浮穴郡 2016.9

スピッツが好き

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#3369

スピッツが好きだ。

2013/9に「小さな生き物」を発表して以降、約3年ぶりに出たニューアルバム「醒めない」を買った。(ちょっと遅かったんですけどね。)
大概のアーティストのアルバムは、レンタルしておしまいなんだけど、スピッツだけはアルバムが出るたびに必ず買っている。

スピッツの魅力は何と言ってもマサムネさん独特の甘く柔らかい、なのに力強い不思議な歌声にもあると思う。
「にも」と言うのは、僕にとってそれと同等、もしかしたらそれ以上に魅力を感じているのが、歌詞の内容だ。

スピッツの歌は一度聞いただけでは歌詞の内容が理解できない。
歌詞の内容を考えながら何度も何度も繰り返し聞いて、世界観を味わって、何となく理解できる程度になってくる。(完璧に理解できたという感覚には絶対ならない。)そうすると、病み付きになるのだ。

スピッツはその風貌や歌声、歌詞の内容などから、どこか力の抜けたナヨっとした感じでとらえられがちだけれど、実は全然そんな事なくって、優しい表現の中に実は強い意志と言うか乱暴なまでの欲望が隠されているように思う。それを優しい言葉で巧みに隠しながら、二重構造で表現されているところが凄いところ。
自分なりに導き出した解釈が間違っているかもしれないけれど、それでもそれを発見した時の感動は他のアーティストでは決して味わえない。

マサムネさんの歌声にそんなすごい歌詞がのってくるなんて、よく考えてみたらこれはもう奇跡のようなものではないだろうか。(僕、相当まいっちゃってますね。)

一例をあげるなら・・・、僕は迷わず「ホタル」を挙げる。
僕が本当の意味でスピッツにはまったのは「ホタル」を聞いてから。
僕の人生の中でこれほど繰り返し聞いた歌は他にない。

この歌は突き抜けてかっこいい。(甘く切ないように受け止められがちだが、これは紛れもなくかっこいい方だ。)

興味のない人も一度は聞いてほしい。



RICOH GXR/P10
2012.3

瀬戸内の海道を巡ってきました。その1

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#3370

8月末日から9月初頭に取得した遅い夏季休暇を利用して、瀬戸内海を旅してきました。
今回の旅の目的は、瀬戸内7海道のうち、5海道を制覇する事でした。

7海道について少し説明しますと・・・

1.しまなみ海道(尾道-今治)
2.とびしま海道(仁方-岡村島)
3.さざなみ海道(尾道-呉)
4.かきしま海道(呉-切串)
5.ゆめしま海道(弓削島-岩城島)
6.はまかぜ海道(今治-道後)
7.せとかぜ海道(伊予灘-佐田岬)

という感じになります。

「どうせなら7海道制覇すればいいじゃないか。」と言われそうですが、とびしま海道は去年、長男と共にサイクリングしましたし、時間の関係もあって今回はパス。ゆめしま海道は長男とまたサイクリングする予定ですので、楽しみに残しておくことにしました。

近年、広島県・愛媛県がサイクリング環境の整備に力を注がれている事もあって道路環境は勿論の事、休憩所や展望台などがいくつも新設されており、昔に比べると随分と観光しやすくなっていますのでドライブやツーリングにもうってつけ。

北海道、岩手に強い爪痕を残した忌まわしい台風10号により、出発日を一日延期した今回の旅。
出端こそくじかれた感じでしたが、キャンプ道具を積んでの自由気ままな旅ができて大満足でした。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ
江田島 2016.8

瀬戸内の海道を巡ってきました。その2

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瀬戸内海安芸灘の広島湾に浮かぶ3つの島が江田島、能美島、倉橋島。
この3つの島に跨って展開されるのが「かきしま海道」。

今回の旅の始まりはそのかきしま海道からスタート。

#3371
自宅のある関西から呉市まで延々と退屈な高速走行を強いて、少々退屈気味だった僕の目に飛び込んできたのがこの音戸大橋。
青空に浮かぶ真っ赤な鉄橋に旅のテンションは一気に上がる。

#3372
その袂にある音戸渡船。

#3373
音戸地区と警固屋地区の間の海、「音戸の瀬戸」約120mを結ぶ定期航路。

#3374
この風情ある渡船は観光名所となっている他、地元民の通勤通学の足としてかかせないものなのだとか。

#3375
この日は風が強く潮も高いので、桟橋に停留している船が上下に激しく揺れていた。
よくみると、運転席には船乗りさんが待機している。
船酔いしそうな程に揺れ続けているけど、大丈夫なのかなぁと余計な心配をしたり。

#3376
倉橋島を瀬戸内海に沿って南下。
途中、何度も見かけた帆立の貝殻。夏に孵化した牡蠣の幼虫を付着させる目的で、帆立の貝殻を海に沈める。
「なるほど、これがかきしま海道と名付けられた所以か。」と思いながら、淡々と走る。
こんな景色をこの後、何度も見かける事になった。

#3377
瀬戸内海の港町では、たくさんの造船所を見かけた。

#3378
倉橋島の南、鹿島につながる鹿島大橋。
かきしま海道には含まれていないが、どうしても最南端まで行ってみたくて、オートバイの機動性にものをいわせる。

#3379
鹿島の終点には鄙びた港町と段々畑があるだけ。
真っ黒に日焼けした屈強な漁師達が防波堤に腰掛け、何やら楽しそうに話している姿が印象的だった。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ

瀬戸内の海道を巡ってきました。その3

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#3380

台風10号が行った後も、海から吹く風は強く、草木がなびく。
道路上には落ち葉が散乱。
横風が強く吹くと僕のオートバイも流されそうになる度、身体を伏せてやり過ごす。

#3381

倉橋島の沿岸部。

#3382

波も非常に高い。
誰もいない海辺はもう秋模様。

#3383

倉橋島から能美島へ。能美島西側は道が細く、墓地が多かった。
雲の動きが早く、時折厚い雲が太陽を覆う。その雲の切れ間から光が瀬戸内海に落ちた。
とてもドラマチックな景色だった。

#3384

やっぱりあちこちで見かけるホタテの貝殻。
かきしま海道を訪れるなら、牡蠣が美味しい冬がいいのかもしれない。

#3385

日が暮れる前に真道山森林公園キャンプ場に到着。
テントを張ると、夕食の買い出し。
そのわずか10分程度の間に、待ったなしでスコールのような夕立にずぶ濡れ。

雨雲が流れて、空が澄み渡る。
港町の桟橋から見える夕焼けが綺麗だった。

#3387

夏のキャンプに、こいつは必須のアイテム。
テントの中が煙たくなるけれど、匂いは好き。

#3386

キャンプの夕食。
おかずは惣菜もので済ますことが多いけど、ご飯だけは絶対に焚くようにしている。

#3388

真道山森林公園キャンプ場は、整備がとても行き届いていて綺麗だった。
各区画には電灯もついていてランタン要らず。
炊事場もトイレも綺麗でおすすめのキャンプ場。

夜になって、雨が降ったり止んだり。
風が強くて、ペグを一か所うち忘れた部分のフライシートがバタバタ揺れてうるさかった。




OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ

瀬戸内の海道を巡ってきました。その4

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#3389

キャンプ場の朝。
昨晩は風の音が気になって寝不足。
風のおかげで雨でぬれていたフライシートはすっかり乾いていたが。

#3390

朝から空は澄みきっていて、季節外れのセミが鳴く。今日も残暑は厳しい予感。
出発してすぐに立ちごけ、オートバイは無傷だったが少し凹む。

#3391

気を取り直して砲台山。
砲台山へは小さな集落を抜けて、つづら折れの山道を登っていく。
自然豊かな山道で、イノシシを見かけた。

#3392

砲台山は、正しくは三高山という名称で、三高山山頂に作られた砲台という事になる。
日露戦争時に、広島湾一帯に作られた砲台のひとつとして数えられるこの三高山砲台には、砲台跡の他兵舎跡や観測所跡、炊事棟などが残されている。
役目を終えたレンガ造りの遺跡は、緑に覆われ、静かに自然に帰っていく。

#3393

砲台山からの眺めは良く、広島湾に広がる牡蠣筏を俯瞰。
眼前に見えるは似島かなと思う。



砲台山を後にして江田島を時計回りに一周し、かきしま海道の玄関口、音戸へと戻る。

かきしま海道からさざなみ海道へ。
さざなみ海道は国道185号線で呉-尾道を結ぶ全長82kmの海岸線。



その道程には絶景スポットの筆影山や、「地図から消えた島」大久野島、「安芸の小京都」として有名な竹原などが存在する。
そうそう、三原も通過するので、三原名産のたこを使った、たこ焼きやタコ天丼を食べに寄り道するのもいいかもしれない。

#3394

さざなみ海道でも牡蠣の養殖に使われる帆立の貝殻を見かけた。
その向こうに見えるのは大芝大橋。

#3395

国道185号線は単調で退屈。寝不足に暑さも加わって体がだるい。
休憩がてら竹原に立ち寄る。

#3396

#3397

#3398

#3399

この旅の間、レンズにはPLフィルターを付けていたが、殆ど必要ないくらいに空は青かった。


OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ・40-150ミリ

瀬戸内の海道を巡ってきました。その5

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#3400

しまなみ海道の起点は尾道。
尾道の街並みを見るとカメラを持って歩いてみたい衝動に駆られるが、今回は我慢。
尾道ラーメン、「つたふじ」も「朱華園」も時間の関係で、今回は我慢。
かわりに千光寺に訪れる。
ここから見る尾道水道が好き。

そしてここにはちょっとした思い出があって、その事を思い出すと感傷的になってしまう。



いよいよしまなみ海道へ。



しまなみ海道は他の海道に比べてあまりにもメジャーなので、今更説明の必要はないだろう。
尾道から今治までの約76kmの道程の間に、向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島と6つの島が存在していて、瀬戸内海の青い海を見ながら走るのもよし、白滝山や因島水軍城、大山祇神社など、あちらこちに寄り道しながら走るのも良し、ドルチェや伯方の塩ラーメン、海鮮丼などグルメに舌鼓するも良しのとても楽しいルートだ。

#3401

ひとつ目の島は尾道からも見えていた向島、そして向島から興味本位で渡った岩子島。

#3402

周囲8kmの小さな岩子島で見つけた、僕にとって今年初めての向日葵畑。

#3403

因島。土庄で見た商店街。
風情ある寂れっぷりが良かった。(失礼か。)

#3404

生口島西部をシーサイドラン。
開放的で気分良く走ることが出来る道。

#3405

ピーヤンと書かれた謎のバス。(オブジェの一つか?)

#3406

生口島と大三島の間にかかる世界最大級の斜張橋、多々羅大橋。
この多々羅大橋もそうだけど、瀬戸大橋やこの後に通る来島海峡大橋のスケールには、ただたた「すげぇな。」という感想しか出ない。

#3407

多々羅大橋を渡って大三島、伯方島、そして大島。
その大島にある亀老山展望公園。
瀬戸内海の多島美をその目で実感できる場所。

色々な観光名所や、アートなオブジェ、地元グルメもたくさんあって、一日では味わいつくせないしまなみ海道だけど、やっぱりしまなみ海道を訪れる価値は、ここを訪れる事にあると言い切ってしまっても大げさではないと思う。

#3408

こんな景色を見たら、そら彼女も大喜びで飛ぶわな。
ってか、最近の若い子は絶景の前でジャンプしながら写真撮るの、好きね。




OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ

瀬戸内の海道を巡ってきました。その6

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#3409

三日目の朝を今治で迎える。
一晩お世話になったサンライズ糸山の部屋から見た来島海峡大橋。

#3410

サンライズ糸山はしまなみ海道のサイクリングターミナルの一つで、宿泊施設もある他、レンタルサイクルもやっている。
勿論オートバイ海苔も歓迎の宿だ。
部屋からは来島海峡大橋を見る事が出来て、ご機嫌な宿だった。




#3411

今治から菊間、そして松山を目指す。
途中、左のキャブからのガソリン漏れに気づく。以前にもあったトラブルで、キャブの中でゴミがフロートの部分に詰まるとこんな症状を起こす。

道端でキャブをばらして、ガスケットに問題がない事を確認し、軽く清掃。
目の前には複雑に配管が入り組んだ工場。
あとで知ったんだけど、ここは工場萌えな人にとって有名な夜景スポットらしい。




はまかぜ海道は、国道196号線経由で、今治から松山の道後温泉までの約50kmとされている。
道後まで走るつもりだったけど、松山市内に近づくにつれ、ものすごい渋滞。
地図とにらめっこしながら抜け道を探すが、どこを走っても車車車・・・。

いい加減嫌気がさして、道後温泉はパス。(どうせ入浴する気もないしね。)
いよいよ最後の海道へと向かうことにした。



最後の海道「せとかぜ海道」は、ゆうやけこやけライン事、国道378号線と、九州方面へと伸びる佐田岬メロディライン事、国道197号線をつないで走る。

勿論その終点は、佐田岬だ。

#3412

その途中にあるのが下灘駅。僕がこの旅で一番楽しみにしていた場所だ。

一応水準器で水平をとったつもりだけど(たぶん)なんだか左肩下がりで写ってしまった。
だから駅のホームは、感覚で水平をとりました。

#3413

生憎薄曇りの天気だったけど、伊予灘が見渡せる素晴らしいホームだった。
眼前に海を見渡せる駅として、昔、山陰で見た田儀駅や東北の驫木駅を思い出した。

映画「男はつらいよ。」でも登場したこの下灘駅。
寅さんこと渥美清が、伊予灘をバックに、このベンチで荷物を枕に寝そべっているシーンがとても良くて、連れがいたら同じように撮ったのになぁと思ってみたり。

#3414

電車の本数も少なかったけど、タイミングよくやってきたので一枚。
目の前に停車するのかなぁと思ったら、随分先で停車した(笑)



#3415

国道378号線は交通量も少なく、穏やかな伊予灘を見ながら走ることが出来る素晴らしい道だった。
夕暮れ時に走ればさぞかしきれいなんだろうなぁ。

#3416

国道197号線沿いにあるせと風の丘パーク。
稜線に沿って「ダイワハウス」と書かれた巨大な風車が立っていて、景気よくブンブン回っていた。

#3417

佐田岬に近づくにつれ、道は細くなり2車線が1車線となりそのうち、オートバイ同士ですらすれ違うのも気を使うくらいに細くなる。
対向車に気を使いながら、なんとか岬付近まで到達すると、あと2kmの地点で、通行時間規制がかかっていた。
その時12時50分。この先は13時から15時まで通行止め。

という事は、佐田岬まで進むことは出来るが、進んでしまうと、その後は15時まで帰ってこれないという事になる。
今晩はここから100km以上離れた、四国カルスト付近でキャンプをする予定になっていたので時間に余裕はない。

あと2kmという距離がものすごく遠いように感じた一瞬だった。
海道制覇のフィナーレは、佐田岬で迎えることが出来ず、その手前の三崎漁港となってしまった。
これは本当に悔しかった。

余談だが、この港ではあちらこちらで海産物の幟が立っていたのに、天邪鬼な僕は「焼きたてパン」の幟に誘われ、なぜかパン屋さんでカレーパンとドーナツを買った。

これが、今まで食べたことのないくらいまず・・・やめとこう。

とりあえずついていない時は、何をしてもついていないという事です。


OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ

瀬戸内の海道を巡ってきました。その7

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#3418

瀬戸内の海道制覇は達成ならずも、旅はもう少し続く。
この旅最後の夜は、高知県梼原の「太郎川公園キャンプ場」で迎えた。

四国カルストの鶴姫平に素晴らしいキャンプ場があって、本当はそちらにしたかったのだけど、標高1000mオーバーで夜は真夏でも寒い。僕は防寒具を持っていなかったし、温泉にもゆっくり浸かりたかった事もあって、温泉施設が隣接しているこちら側を選択した。

#3419

太郎川キャンプ場は施設的にこれと言って特徴のないキャンプ場だったけれど、隣接している「雲の上温泉」は最高だった。
露天風呂に内風呂が5つ、だったかな。施設設備は整っていてとても清潔感があった。

とにかく満天の星を眺めながら露天風呂に浸かることが出来て本当にハッピーだった。

キャンプ場には、僕の他に大学生の男女6名のサイクリスト集団。
カレーを作りながら、大学生活やプライベートな話で盛り上がっていた。

「楽しそうでいいな、若いっていいね。」と思いながら寝袋にくるまり、就寝。




#3420

4日目。
5時起床。早々に荷物をまとめ、キャンプ場を後にする。

一路四国カルストへ。

#3421

瀬戸内海道の旅も良かったが、正直シーサイドランにも飽きてきた頃だったし、交通量の多い主要国道をつないで走るだけのルートは面白みに欠けた。
海道を走っての感想は、やはり自転車向きのルートであったという事だ。(それを言っちゃぁ、おしまいですね。)

やはり僕は山岳道路や、つづら折れの峠道を流している方が性に合っている。

#3422

何度来てもやっぱり四国カルストはいい。
どこまでも続いているような錯覚をおこす平原に点在する石灰岩、360度のパノラマ風景、その向こうには幾重にも重なって見える山稜。

これはココでしか見る事の出来ない景色だ。

#3423

牧草をついばむ牛達を眺めていると、いつものにか時間が過ぎていく。




#3424

海道制覇という目標の元、ガイドマップに書かれたルートをひたすら走ってきた3日間から解放され、ここからは地図を片手に走りたい道、面白そうな道を探す。

頭の中でルートが決まれば、あとはオートバイのアクセルを開けて、右に左に僕らは峠のやじろべーと化す。

#3425

峠道の横を流れる綺麗な渓流を見つけて、オートバイを止める。
暑苦しいブーツをその辺に脱ぎすて、足を水につけると「うー」と無意識に声が出てしまうほどの冷たさ。

#3426

0.5車線と言っても過言ではないほどの、細いミミズのような峠道をウネウネイジイジ走る。

#3427

どんどん標高をあげ、「おいおい、この先道あるんだろうな。」なんて疑心暗鬼になっていた頃、突然視界をふさいでいた木々が切れ、眼前には開放的な草原が広がった!

#3429

「なにこれ、なにこれ!」ヘルメットの中、ウハウハえびす顔で何度も何度も繰り返した独り言。
薄暗い峠道の先に、こんな絶景が広がっているなんて想像すらしていなかったものだから、興奮がおさまらない。

#3428

緑の絨毯を貫くように走る舗装路の上を、夢中になってトレースしていく。



OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ