OLYMPUS PEN-F×Ai Nikkor35mmF1.4S Kodak ProFotoXL100
9月の中旬に、京都北部の過疎集落をつなぐ田舎道をカブでお散歩ツーリング。カブは車重が軽いしコンパクトなので、切り返しもストップ&ゴーも気楽にできます。首からぶら下げたフィルムカメラで、思い思いに景色を切り取りながら走りました。
途中で川の支流の沿って林道を走り、雰囲気の良いところでインスタントラーメンを作りました。久しぶりの外でラーメンでしたが、まだ残暑が厳しく、食べた後は汗だくでした。
OLYMPUS PEN-F×Ai Nikkor35mmF1.4S Kodak ProFotoXL100
春からずっと残っていたフィルムをようやく撮りあげました。72枚(ハーフカメラなので)の写真の最初のコマはつつじで始まり、途中で風鈴やスイカ、最後のコマはコスモスでした。
スキャナーがWindows10に対応してなくて、やむなくデジタルデュープという手法(フィルムをデジカメのマクロレンズで接写し現像する方法)に切り替えたのですが、スキャナーよりピントもしっかりきている感じですし、満足です。ただ、現像ソフトにlight roomが使えなくなったので(僕の使い方でサブスクリプション型はコストが高い。)、フリーソフトを使っていますが調整がやりにくい。メーカー純正の現像ソフトはお話にならないし。
こちらは再考の余地ありだなぁ。
カブでお気に入りの道を走ってきました。(了)
OLYMPUS PEN-F×Ai Nikkor35mmF1.4S Kodak ProFotoXL100
以下、備忘録。
忘れ物のないように。
フロントキャリア(米軍 カーゴパック)
□クッカー、コッフェル
□バーナー及び燃料
□ 食器(フォーク、ナイフ)
□コーヒーセット(豆、フィルター、ミル)
□調味料(塩、コショウ、油、砂糖)
□クーラーバッグ(食料)
□グランドシート(鞄とキャリアが擦れて穴が開かないようにカーゴバッグの下に敷く)
ハンドルバッグ(米軍 ハンドバッグ)
□地図
□飲料水
□雑巾
□サングラス
リアキャリア(モンベル防水バッグ80L)
□テント
□寝袋
□マット
□テーブル
□蚊取り線香、虫よけスプレー
□ランタン
□着替え、タオル(1泊なら着替えは不要。)
□歯磨きセット
□常備薬
□トイレットペーパー、スコップ
□文庫本
□スマホ充電コード
□合羽、鍵、三脚をバッグの上に固定すること
ウエストバッグ(ノースフェイス DAY HIKER)
□カメラ、交換レンズ、充電池、メモリーカード
□財布、スマホ
□メモ帳
□10徳ナイフ
□ヘッドライト
□ライター、マッチ
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO
息苦しくなるような夏の暑さがいつの間にか去って、Tシャツの袖や裾をなびかせる風が冷たいと感じる頃、僕は久しぶりに旅に出た。
早朝に京都の自宅を出発し、ふにゃふにゃで底付きのするような頼りないカブのサスに揺られながら延々と走り続ける。目的地の伊勢まで片道150kmはあるだろうか。いつものオートバイなら2~3時間で走り切ってしまう距離でも、カブなら1日仕事だ。一昔前であればそんな距離をわざわざカブを選んで走るなど正気の沙汰ではなかったと思うのだが、最近はカブでのツーリングが流行っているのか、ロングを走るカブ主もよく見かける。キャンプ道具を積んだカブも珍しくなくなった。酔狂とされてきた僕の行為も世間に認知されたと思っていいのだろうか。
青く高い空、乾いた空気に乗って鼻孔をくすぐるのはたわわに実った、首を垂れる稲穂の匂い。黄金色の田畑とその畦道に咲く真っ赤な曼殊沙華。夕日に照らされて物憂げな表情を見せる秋桜。道程にある様々な景色を目で、耳で、鼻でしっかりと受け止めて味わうような、そんな丁寧な旅がしてみたかった。
それには一定の環境を保ちながら移動する自動車や、全てを後ろに置き去りして走るような排気量のあるオートバイよりも、ゆっくりとした速度域で走る、まるで散歩でもしているかのような気分になるカブがうってつけであり、それこそがカブツーリングの醍醐味だ。
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO
伊射波神社を参拝した後、今晩の野宿地として昼間に目を付けておいた櫛田川に架かる橋のたもとを目指して移動する。途中のスーパーで食料を調達し、野宿地に着いた頃には日も落ちて月が昇り始めていた。
野宿地は集落からつかず離れず、だけど人目に付かない場所を選ぶ事が多い。そんな場所は大抵暗かったり寂しいところが多いのだけど、その晩は月がくっきりと丸い姿を夜空に浮かべ、月明かりだけでテントがたてられる明るさだった。薄暗さによる気味の悪さも紛らわせてくれるほど美しい、まさに中秋の満月だった。
秋日和(了)
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO
勤め先の社長と僕は3つ違い。社長の愛車はJEEPでもう10年近く乗っているだとか。お互い気に入った愛車を大事に長く使うのがモットーだという事で意見はあったのだけど、僕の愛車はもちろん、カブだ。(苦笑)
OLYMPUS PEN-F×Ai Nikkor35mmF1.4S Kodak ProFotoXL100
RICOH GXR×Voigtländer NOKTON Classic35mmF1.4
2016.10 吉野