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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

フィルムPENについて。その2

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

#2014

 僕が思うPENの良さは、普通にカメラを構えてファインダーを覗くと、常に縦構図であるという事です。前回記述したようにハーフカメラは1コマ横35mm×縦24mmを縦に分割し横17mm×縦24mmとする事で自然と縦構図となってしまうのです。常に3:2のアスペクト比で横長構図に慣れてきた目にとって、これはとても新鮮でした。

 横構図=客観的構図、縦構図=主観的構図と言われていますが、普段見慣れている横構図では左右に広がりがある為、情報量を多く取り込こんで主題を演出できる反面、色々なものが写りこんで、主題がはっきりさせられなかったり、写り込む情報を上手く整理できなかったりしてなかなかシャッターが切れない事があります。
 PENのファインダーをのぞく時は常に縦構図=主観的構図となります。建物などを撮っていても、その全容を写し込むこ事は出来ないのですが、「この建物の、特にここを写したい。」という自らの視点を整理して、自然とその1枚に盛り込むことが出来ます。あまり多くの情報を取り込まないので、主題が決めやすくなります。そこに付与されるPENの操作感。

 心地よいシャッター音。
 一度シャッターを切る度にフィルムを巻き上げる所作。
 さらに生まれる高揚感。

 ツボにはまるとあっという間にフィルムカウンターがどんどん進んでいきます。例えるなら、格闘ゲームでコンボがバンバン決まったあの感じ。ある種の快感でもあるのです。

 あとは1コマ1コマにつながる偶発的ストーリー。

#4995

 たとえばこの1枚。
 桜の時期、長男とサイクリングに出かけたのですが、ブランコに落ちていた桜の花びらと、桜の下、一生懸命にブランコをこぐ長男の一コマが偶然並んで、2コマで1枚の超お気に入り写真が生まれました。現像から上がってきたネガを見た時に思わず感嘆の声が漏れてしまいました。

 PENを使う時にはこの1コマ1コマの並び方にも期待を寄せてしまいます。

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