FC2ブログ

MTB敗退記、その2

#5297

 車にMTBを積んで今日もお山に向かいます。適当な場所に車を停めてそこから20kmのロードを漕ぎ、お目当てのお山までやってきました。この日のお山は滋賀県の北部にある標高300mそこそこの低山でしたが、その隣の同じく標高400mほどあるお山を縦走する為、長丁場になるだろうと予測していました。

#5298
 登山道は最初から急登で一気に標高を稼いでいきます。MTBで漕ぎあがることはできないので押したり担いだりしながら登っていきますが、かなりきつい。

 #5299

 MTBを担いで登るのもきついですが、一番きついのはやぶ蚊の群れ。常に耳元で羽音が聞こえ、休憩しようと少しでも立ち止まると、気持ち悪いほどのやぶ蚊が体にまとわりついてきてぼこぼこにされてしまうのです。持っていた防虫スプレーもほとんど効果がありませんでした。山頂までコースタイム30分の登山道を休むことなく歩かされ、夏の凶器のような暑さも手伝って、序盤から辛い登山になりました。

#5300

 山頂でお腹をえぐるような空腹感と気持ち悪さに襲われました。ハンガーノックです。MTB漕いだり、担いで山に登ったりすると結構ハンガーノックみたいな症状になったりするんだけど、その状態で食べ物や水分を口に入れると、ほんっと、身体に栄養分や水分が行き届いていく実感があります。普段の食事の時では味わえない感触ですね。

#5301

 昼食を済ませたら、タイヤの空気を前は1.2gf/㎝2、後ろは1.5kgf/㎝2位に調整。いよいよお楽しみの始まりです。地形図で進路を確認。最近はYAMAPみたいなアプリがあって、GPSで自分の位置を知らせてくれるから、道迷いの危険性も随分低下していると思います。もしかしたら、地図もコンパスも要らないのかもしれませんが・・・、好きなんですよね。地形図を見るのが。

#5302

 山頂から隣のお山までの縦走路は地形図で読んでいた通り、何度か登りかえしはあるものの標高差は緩やかで、MTBを沢山漕ぐことが出来るとても良い道でした。
 MTBって担いだり押すのも体力を使いますが、乗っている時もかなり体力を使います。登りは勿論、下りでもシートには座らず腰を浮かせた状態で、言うなら空気椅子のような状態で路面から伝わる振動を下肢で吸収しながら振り落とされないように踏ん張るからです。これがまた難しくて怖くて、ひやっとする事も度々ありますが、体が慣れてくると自分でもびっくりするほど大胆に攻める事も。これがMTBの面白さでしょうか、だんだんクセになってきます。

#5303

 縦走路を半分ほど進んだ時点で、ザックに詰めていた食料はブロックチョコ3つだけになり、何よりも1.5Lあった水分が尽きてしまいました。これは本当に計算値違いでした。のどがカラカラ、汗はダラダラ、耳元には相変わらずやぶ蚊の羽音。次の登り返しを目前に、もはやMTBを漕ぐ力も付き、泣く泣く途中で琵琶湖岸に降りられる支線を下る事にしました。

 ところが、この判断が大きな間違い。湖岸まで坂道を気持ちよく下ってみると、なんとその先に道はなかったのです。湖岸沿いを集落があるところまで藪を漕ぎながら行けばよいのかもしれませんが、それをするには結構な距離があり藪自体も先が見通せないほど深いものでありました。 

#5304

 結局、気持ちよく下ってきた坂道を登りかえすことになった時は本当に地獄でした。口喝と暑さでボーっとしながら「ここで熱中症になって倒れても誰にも見つけてもらえんだろうな。」そう思うと、急に怖くなりました。

 ・・・とまぁ、記事にしていても何が楽しいんだっという内容ですが、時間がとても濃いんです。MTBを担いで登る時の辛さや下る時の爽快感、ハンガーノックぎりぎりで食料を口にした時の沁み渡る感じ、そして、道迷いや今回のような遭難への危機感。要は「生きているっ。」て事をものすごく実感するんです。結構ハードですが、やっぱ面白いですよ、MTB。

 無事、他の支線から下山し、何とか車まで戻れたものの、残念ながら今回も敗退でした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://yasu1995.blog.fc2.com/tb.php/1363-c274f9f7