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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

竜ヶ岳を登ってきました。その3

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

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 今回の山行は単独行ではなく御年75歳の親父と山を登ってきました。ここ最近は僕が意識的に親父を誘うので、一緒に登山をする機会が増えています。

 親父は後期高齢者の域に入りましたが、歳の割に足腰はしっかりしていますし、標高1099mの竜ヶ岳も難なく登っていきます。が、やはりスローペースなので後から登ってきた登山客に次々抜かされていきました。少し前から耳が遠くなった親父は、行きかう登山客に話しかけれても聞こえないみたいでスルー。僕が代わりに応えていました。
 親父の後ろを歩いていると、完全に白髪頭になってしまってザックを背負う背中も少し、ほんの少し曲がっているように感じ、縮んだような印象すら受けます。そのせいかな、昔に感じていた威圧感も影をひそめてしまいました。随分厳しかった性格もすっかり丸くなって穏やかになったので、ともに時間を過ごすのも苦ではなくなりました。

 何かの本で読んだかTVのCMだったかで同じような事を言ってましたが、1カ月に1回帰省するとして、1年で12回、両親と顔を合わせる機会があります。親父が日本人男性の平均寿命81歳まで生きるとして、後6年。とすると72回しか顔を合わせる機会がない事になります。実際は1カ月に1回のペースで帰省していないから、もっと少なくなるでしょう。

 最近、僕が子供の頃「おっちゃん、おばちゃん」と呼んでいた近所の人達や友人の両親といった親しい大人たちが次々と亡くなっていて、さすがに自分の両親の事を考えるようになりました。親父の耳が遠くなったと心配している同じく耳の遠い母親を見ていると、愛おしくもあり寂しくもあり。

 当の親父は、まだまだ現役気分で、僕に「次は~の山につれてったろ。」とやっぱり保護者気分なんですが。(笑)


竜ヶ岳を登ってきました。(了)



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