故意でも恋でも進まない。
勾配のきつい坂道を、幅広のハンドルを握って立ちこぎ。激しくペダルを踏みつける度に車体が左右に振れまくって息も弾む。
吐く息は白く、乾燥した手関節の節目がひび割れて痛い。少し頑張った程度では汗もかかない季節になった。
お昼時、バックパックを開けて弁当箱を取り出す。詰めていたおにぎりは弁当箱の中で転がって歪な三角に変わり、ポジションがキャッチャーからセンターに変わってしまっている。でもおにぎりは冷えても美味しい。
山岳サイクリングを終えた後、予想外な場所に出てしまい、仕方なく舗装路を延々と登って峠を越えなくてはならなくなってしまったけど、27.5+のセミファットタイヤは漕いでも漕いでも進まない。
こういう時の為に29erも欲しいなぁ。
OLYMPUS PEN-F×Ai Nikkor35mmF1.4S Kodak ProFotoXL100