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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

大王埼・麦崎に行ってきました。その7

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

#2638
麦崎灯台へと続く道

#2639
漁港にて

#2640
海女さんの立て看板

#2641
麦崎灯台

#2642
GXR+NOKTON classic35ミリ/1.4


「我耐え兼ねて、疾駆して、その絶嵿へ登り行きたるが、その松林の盡頭より、その御座の灣を一目見るや否、我を忘れて手を拍ちて、快哉を叫びつ。」

田山花袋 「南船北馬」より抜粋


田山花袋は志摩半島を、徒歩で、時には船を利用しながら巡っています。
志摩の沿岸部に並ぶ松林や鄙びた漁村の風景、そこに住まう人々の素朴さ、船上または沿道から見た湾景など、その全てに心を震わせながら旅を続けています。特に最後の御座岬近くにある金比羅山から、夕暮れ時の志摩半島を俯瞰した時の感動は筆舌し難いものであった事が文面から読み取れます。

フランチャイズや大型店舗の進出により地方都市の均一化が進む現代では、田山花袋と同じような旅をする事は難しくなっていますが、志摩は昔ながらの素朴な景色が多く残されており、旅情を誘う旅ができるのではないかと個人的には思っています。

大王埼・麦崎に行ってきました。(了)


RICOH GXR/ノクトン35ミリ・GRレンズ28ミリ
2015.2

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