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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

初夏、竹田城址で。

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

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先週末、30年来の友人と、彼が購入したシボレーに乗って兵庫県の竹田城址に行ってきました。
長い付き合いとは言っても会うのは久しぶりでしたが、ぎこちなさの全くない、自然な感じで話せるのは、長い付き合いから生まれるものかもしれません。

話したいことがあれば話すし、話すことがなければ無理に会話を探すこともしませんしね。

僕にとっては2度目の、彼にとっては初めての竹田城址でしたが、近年の雲海ブームで、竹田城址は綺麗に整備されていました。散策ルートに沿って策が作られていたり黒いシートが引かれていたり、ガイドさんがあちこちに立っていたりと、親切ではありましたが、僕が初めて訪れた時の何とも形容しがたい打ち捨てられたような寂しい感じはなかったです。それが少し残念でした。

帰り道で、僕らが20代の頃、ツーリングで立ち寄った生野鉱山跡に行ってみようという話になったのですが、その途中でシボレーのクーラントからの液漏れが発覚し、足止めを食らいました。
シボレーを適当な空き地に停め、エンジンルームを開けました。彼が熱を持ったクーラントのキャップを開けるのに四苦八苦して間に、僕は近くのトイレにクーラントに補充するための水を調達しに行きました。
自販機の横にあったゴミ箱から2Lのペットボトルを調達し、それに水を汲んで戻った頃、友人は「クーラント液が噴き出てきた~!」と一人大騒ぎしていました。

何とか無事に作業が済んだのは日も暮れかかった頃でした。
人気のない空き地で呑気に煙草を吸いながら

「なんか昔にもこんなことあったなぁ、ほら岐阜で・・・。」
「あった、あった。あれはお前がキャブの調子が悪いのに俺に黙ってツーリングを決行したことに原因があるんや。やたら安全運転やな~思ってたらめっちゃ遠くまで来てから調子わるいとか言い出すし。」
「いやいや、それだけ行きたかったってことやん。」
「それで300kmの道のりを時速40kmで走らされた俺の身にもなれって。」
「ははは。あれ、インマニの中に蜂の巣ができてたってオチな。」
「あれも完全に日が暮れて、最後の○○峠を越えるの怖かったよな。」
「そうそう、途中の公衆電話で変な人影が見えたとか大騒ぎして・・・って今、これもまずいやんなぁ。」

と急に現実に戻った僕らは、お互いの嫁さんにそれぞれ電話をしました。
で二人して嫁さんに「あんたら二人そろって出かけるといつもトラブルよね。」と言われてしまい苦笑い。

お互いに家族ができて、会う機会が少なくなった分、僕らが過ごす時間はあの頃よりも濃密な気がしました。
それは無責任に生きていたあの頃より、背負うものができた今の方が、時間的制約が多く、こんな自由な時間が何よりも貴重であるからなのでしょう。
ただ、お互いが知っている、昔と今の僕らを重ね合わせた時に、「変わっていないようで、やはり少し、本当に少し感じる変化」を、互いの成長と尊重しあっているからだとも思います。

僕らは今年40歳。
おっさんはおっさんらしく、鈍重だけど、確実に前に進む為の一歩を繰り出し続けていきたいと思っています。





RICOH GXR/ノクトン35ミリ
2016.5

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