瀬戸内の海道を巡ってきました。その4
キャンプ場の朝。
昨晩は風の音が気になって寝不足。
風のおかげで雨でぬれていたフライシートはすっかり乾いていたが。
朝から空は澄みきっていて、季節外れのセミが鳴く。今日も残暑は厳しい予感。
出発してすぐに立ちごけ、オートバイは無傷だったが少し凹む。
気を取り直して砲台山。
砲台山へは小さな集落を抜けて、つづら折れの山道を登っていく。
自然豊かな山道で、イノシシを見かけた。
砲台山は、正しくは三高山という名称で、三高山山頂に作られた砲台という事になる。
日露戦争時に、広島湾一帯に作られた砲台のひとつとして数えられるこの三高山砲台には、砲台跡の他兵舎跡や観測所跡、炊事棟などが残されている。
役目を終えたレンガ造りの遺跡は、緑に覆われ、静かに自然に帰っていく。
砲台山からの眺めは良く、広島湾に広がる牡蠣筏を俯瞰。
眼前に見えるは似島かなと思う。
砲台山を後にして江田島を時計回りに一周し、かきしま海道の玄関口、音戸へと戻る。
かきしま海道からさざなみ海道へ。
さざなみ海道は国道185号線で呉-尾道を結ぶ全長82kmの海岸線。
その道程には絶景スポットの筆影山や、「地図から消えた島」大久野島、「安芸の小京都」として有名な竹原などが存在する。
そうそう、三原も通過するので、三原名産のたこを使った、たこ焼きやタコ天丼を食べに寄り道するのもいいかもしれない。
さざなみ海道でも牡蠣の養殖に使われる帆立の貝殻を見かけた。
その向こうに見えるのは大芝大橋。
国道185号線は単調で退屈。寝不足に暑さも加わって体がだるい。
休憩がてら竹原に立ち寄る。
この旅の間、レンズにはPLフィルターを付けていたが、殆ど必要ないくらいに空は青かった。
OLYMPUS OM-D EM-1/ズイコーデジタル12-40ミリ・40-150ミリ