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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

秋のツーリング

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

#3466
福井・田烏

世間は三連休だったけれど、僕は最終日を除いてすべて仕事漬けだった。
仕事が深夜まで長引いて、帰宅後はリビングのソファーの上で死んだように眠った。
休日は寝て終わるんだろうなと思っていたのに、3時間ほどで目が覚める。
リビングに差し込む暖かい日差しに誘われて無性に走りたくなった。

寝起きの嫁さんと子供たちの顔色をうかがいつつ、奴らの思考回路が正常に働き出さないうちに、差し抜き足忍び足で自宅からフェードアウト。

考えてみれば8月末に瀬戸内海を旅して以降、オートバイに乗っていなかった。

#3467
福井・小浜

最初は湖西道路経由で琵琶湖北岸まで走って折り返す程度の半日コースを考えてたけれど、琵琶湖なんてケチ臭い事を考えず、豪勢に海辺を流すことにした。

#3468
福井・小浜

京都のオートバイ海苔の定番コース、周山街道こと国道162号線から若狭湾。
若狭湾にはレインボーラインやエンゼルラインなどオートバイ海苔にはたまらないワィンディングロードがあるのだけど、僕はそれにはあまり興味がなくて、点在する鄙びた漁港を訪ね歩く事が昔から好きだった。

湾に沿って肩を寄せ合うように立ち並ぶ漁村の家屋は皆、長年の風雨に耐えてきた事を物語る佇まい、時が止まったかのような路地裏、錆びたガードレール、少し生臭い磯の香り、停泊している景気のいい屋号の漁船、釣り糸を垂れる太公望達。

#3469
京都・広河原能美町

海を満喫したら次は山。
周山街道を引き返すだけでは味気ないので、横道にそれて府道38号線から佐々里峠を越える。
落ち葉の多い峠道の木々は既に赤く色づき始めているものもあって、秋の深まりを感じずにはいられなかった。

#3470
京都・広河原能美町

途中にある茅葺の里美山に立ちよるのもいいけれど、38号線沿いにある農村風景もまた、ノスタルジック。
能美町あたりなんかは日本の原風景はここにあると言った感じで最高に良い。

#3471

38号線から鯖街道に入ったあたりで日が暮れる。
峠の途中から寒いとは思っていたけれど、道路の気温計は13℃。

今年もまた自販機のホットコーヒーが恋しくなる季節がやってきた。

#3472
福井・田烏



RICOH GXR/フォクトレンダーUWH/ノクトンクラシック35ミリ
2016.10

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