旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

金勝アルプスを登ってきました。その6

Posted by yasu1995 on   2 comments   0 trackback

#3628

下山途中で市街地の灯りが灯り始め、気が付けば辺りは真っ暗。ヨシコさんは「金勝アルプスには何度も来てるけど、夜景を見たのは初めてよ。」としばらく街の灯を眺めていました。
元気だった子供たちは怖くなってきたのか言葉数が減り、黙々と歩くようになりました。
僕自身も真っ暗な登山道を歩くのは初めての経験で、見通しのきかない道をマグライトの薄暗い灯りだけを頼りに必死になって降りました。

道に詳しいヨシコさんに出会わなければ僕らは遭難していたかもしれません。

結局、陽もどっぷり暮れた頃下山。
真っ暗な駐車場には僕とヨシコさんの車だけが残っていました。

ヨシコさんは別れ際に「よく頑張ったご褒美にこれあげるわ。」と長男と次男にそれぞれ飴をくれました。
僕らはヨシコさんに何度もお礼を言って車に乗り込みました。

無計画な登山をして遭難している登山者のニュースを見ると「バカだな。」と思っていた自分が、まさか子供たちをこんな危ない目に合わせてしまうなんて思ってもなくて「お父さん失格だな。」と落ち込んでしまいました。
原因は金勝アルプスを低山だとタカをくくっていた事。
そしてまだ4歳の次男の身体能力をしっかり把握できていなかった事だと思います。やはり大人にとってはなんでもない段差も子供は両手でよじ登らなければならない箇所もあり、大人が子供のお尻を支えてひっくり返らないようにしてあげないといけません。ロープを使っての傾斜下りも握力のない子供に変わって大人が共に手を添えてゆっくりと降りるなど、しっかりとサポートしてあげなくてはいけません。そういった一連の行動は想像以上に時間を要します。

そこら辺の事を頭では分かっているつもりでも、実際には理解できていなかった、これが今回の最も大きな原因です。

ハンドルを握りながら、心の中では子供たちに「ごめんな、ごめんな。」と何度も繰り返し謝っていましたが、
子供たちは「またヨシコさんに会いたい、山に登りたい!また行こう!」と言ってくれたのでそれだけが救いでした・・・。


金勝アルプスを登ってきました。(了)


SONY RX100M4
2017.1

Comment

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2017.01.29 16:46 | | # [edit]
yasu1995 says... "Re: タイトルなし"
鍵コメ様、コメントありがとうございます。

人と一緒に何かをするのって難しいなと日々思うのですが、相手が子供となると色々想像がつかない事もたくさんあって
更に難易度が高いです。新米パパにとっては(苦笑)

きっといつか僕もそう思うのでしょうね。
子供たちがこの日の事を頭の片隅にでも覚えていてくれていたらうれしいなと思います。
2017.02.02 00:10 | URL | #- [edit]

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