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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

多賀の住友鉱山跡に行っていました。その2

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback



地図は滋賀県の名神彦根インター東側にあたる多賀地区北部の山岳地帯です。
このあたりは過疎化が進み、近年問題になっている超限界集落なのですが、一部のマニアの間では有名な廃村が多数みられる地区でもあります。

僕も昨年この廃村を何カ所か訪れ、記事におこしましたが、ここにはもう一つ、その筋のマニアにはたまらない場所があります。

写真中央に見られる空き地、なんだと思いますか?

これはイワスという山の山頂にある空き地で、実は住友大阪セメント鉱山として昭和11年から40年まで稼働していた鉱山跡なのです。
近辺のオートバイで走れる林道を検索していたら、たまたまこの鉱山跡へと続く林道の情報がヒットしました。
「こんな山奥どうやって行くのよ?」って疑っていたら、地図をズームさせるとちゃんと鉱山へと続く道が見えてくるんですよ。(今更ながら航空写真ってすごいですよね。)

参考にさせて頂いたいくつかのブログによると、その林道はオートバイで行くにはかなりハードな様子で、人によっては途中で諦めたり、オートバイを置いて徒歩で山頂を目指した方もいらっしゃるようでした。

それらを踏まえて、今回はカブで行く事にしました。

#3884


林道 滝谷武奈~米原 線(舗装路)に進み、目印のアンテナ線のついた電信柱から林道へと外れていきます。

ネットでは何度も確認していましたが、あまりの素っ気なさに「ホントにここであってんだろうな。」と半信半疑で林道に突入していきます。
最初は走りやすい穏やかな感じの路面でしたが・・・。

#3886

すぐに道はガレはじめ、倒木が道をふさぎ始めました。
殆どの倒木は、スリムなカブのおかげで路肩をすり抜けられましたが、この倒木だけは道一杯に塞いでいました。
路肩の幅は30cmあったかなかったか・・・。
右は崖になっているので、少しでもバランスを崩そうものなら崖下へ転落しそうでした。
先ずは倒木を押してみましたが、びくともせず。
強者のダートライダーなら、こういう時の為にのこぎりを持参しているのですが、僕は持っていなかったので、慎重にその30cmの路肩をそろ~りとすり抜けました。フロントカウルやスッテプが倒木の端に引っかかって体勢が不安定になるたび、ヒヤヒヤしました。

ようやく難関をクリアし、「カブで良かった、250ccとかならたぶん無理だぜ・・・。」と安堵のため息をもらしたのもつかの間・・・。

#3885

途中から勾配がきつくなって、路面はふかふかの盛り土に大きな石がごろごろと転がっていました。
カブに乗ったままここを駆けあがる腕は僕にはないので、カブを降りて横に立ち一速に入れたまま、アクセルを開けたり閉めたりしながらカブと二人三脚で慎重にガレ場を超えていきました。

石に毛躓いてカブもろとも転倒したり、タイヤが空転してスタックしたりと、状況は悲惨を極めました。
それでもカブってすごいんですよね、90ccの非力なエンジンでノーマルタイヤなのに、しっかりと登ってくれるんです。
転倒しても軽いから片腕で引き起こせるし。

#3887

そんなこんなで、汗だくになりながら、なんとか鉱山のある頂上に到達。
ゲートに掲げられた警告板にビビりながらもその中に入っていきました。


SONY RX100M4
OLYMPUS OM-D EM-1/M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

2017.5

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