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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

宮津に行ってきました。その6

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

#4030

spring journey(6)

It’s about the journey, not the destination.

昨年の春に旅した宮津の写真を今更ながらにアップした。
目的地は伊根湾と定めていたが、そこに至るまではいつもの通り、気の向くまま寄り道を繰り返した。
岐路に差し掛かる度に、ウエストバッグのポケットにねじ込むように差し込んだボロボロのツーリングまっぷるを取り出し、道を適当に選択するものだから、旅の詳細ははっきりと紹介できない。
一年もたった今では、今回の一連の写真を見返しても、そのほとんどが何処で撮ったものだったか、記憶もおぼろげだ。

かつて山形のキャンプ場で出会った50歳のサイクリストが言った。
「日本はどこに行っても、同じような景色ばかりでつまらない。だから僕は海外ばかりを放浪しているんだ、今回もこのツーリングが終わればギリシャに行くつもり。」と。

僕は未だにそのサイクリストの言葉が、喉につかえた魚の小骨のように、心のどこかで引っかかっている。

僕は20年以上かけて日本中のあちこちをオートバイで旅してきたが、その中には何度も足を運んだ場所もある。
だが一度たりとも同じ景色を見た事はないし、つまらないと感じたことも無い。

その日の天候、温度、湿度、交通事情、行程、オートバイの調子、心と体のコンディション、出会う人々。複雑な要素が絡み合って旅の様相は大きく変わるからだ。

複雑に絡み合う要素と調子を合わせながら、その時に見合った旅をする事もあるし、抗う事もある。
その組み合わせは無限だ。

だから同じ旅、同じ景色などあり得ないし、だからこそ面白い。

人生も同じ。
悟ってしまったら、どこにいても、誰といても、何をしていても、つまらなくなって終わってしまう。

It’s about the journey, not the destination

目的を果たすこと、到達することは勿論大切だけど、それだけではつまらない。
大切な事はそ過程にあるはずだ、僕は今でもそう思っている。

宮津に行ってきました。(了)


SONY RX100M4
2016.4

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