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旅とカメラとオートバイと

旅の悦楽

僕にとって旅とは悦楽だ。通信機器、移動手段が著しく発達した現代において、もう旅なんて呼び方は大げさなのかもしれない。それでも金泉寺や仁摩で出会ったおじさん達、長岳寺で僕の足元から離れようとしなかった野良猫、桜島フェリーの上で、少女と交わした視線。彼らと共有した時間は僕だけのものだ。もしかしたら誰が一度物語を完結させたのかもしれないその場所で、再び僕らが繰り広げるそれそのものが、僕にとっての「旅の悦楽」なのであります。

能登半島に行ってきました。その12

Posted by yasu1995 on   0 comments   0 trackback

#4109
雨晴海岸

能登路(12)

能登半島の旅のラストは雨晴海岸と決めていた。

「雨晴。」

何とも縁起のいい地名ではないか。ただそれだけの理由で、雨晴を終着地とした。
ここは天気の良い日には、富山湾越しに立山連峰を拝むことが出来る景勝地なんだけれど、この日、雨晴に着いた頃には、空は今にも泣きだしそうだった。

そろそろ潮時だろう、この分だと帰りの高速上で降られるかな。そんな事を考えながら合羽を着こむ。
まだ雨は降ってはいなかったが、ずっと海沿いを旅していたせいか身体が冷えていた。合羽は防寒具としても重宝するのだ。

少し長めの休憩を入れた後、一路北陸自動車道を目指して、僕は能登半島を後にした。

・・・


能登半島を旅するという事は常に能登の海を傍らに置く事になる。
その時々に能登の海は様々な表情を見せる。

波打ち際を大きな観光バスが走る海岸があって、
真っ黒に日焼けした漁師達が、漁港でのびやかに作業をしている景色があって、
長い年月をかけて波と潮に削りこまれた奇岩の数々が延々と続く海岸があって、
貝殻が散りばめられた畦道の先に綺麗な砂浜と、健康的に日焼けしたサーファー達が集う海岸があって、
海沿いの集落を取り囲むように作られた間垣があって、
シルバーカーに手を添えて防波堤の階段に腰をおろしたおばぁが、穏やかな顔で眺める海があって。

そんな風に。
能登の海には、華がある。

能登路(了)


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